2025-01-22 [長年日記]
_ 漫画家・森薫と入江亜季展 - ペン先が描く緻密なる世界 -
世田谷文学館でやっていた企画展に行ってきた。漫画と現実の境目を感じられるよい企画だった。 原画を見ると、情報が増えて伝わってくるものがある。ふだんコミックで見ているものは情報が良くも悪くも減らされているので、原画を見る価値はそういうところにもあるのだなと思った。「乙嫁語り」や「北北西に曇と往け」の絵もとてもよかったが、少し前の作品「群青学舎」や「シャーリー」の絵も見られて大満足。 作品に添えられている解説やお二人の文章もとても面白かった。アンケートハガキや書店向けのポップなど、付属するいろいろなものも見られて、とてもたのしい時間だった。30分程しか時間がなかったので、もっとゆっくり見たくなった。世田谷文学館は初めて行ったが、芦花公園の中にあり、雰囲気も良く穏やかになれて良いところだった。
2024-12-31 [長年日記]
_ 2024年
毎年、1年あっという間に過ぎたという感想を持つが、今年はゆっくりといろいろなことがあって1年が過ぎていったと感じた。子の成長で日々気づきがあるので、そう感じるのかもしれない。4月から保育園に行き始めて、最初は風邪をもらってばかりでなかなか行けなかったが、10月頃からはほぼ毎日通えたので強くなったなと感じる。 今年は予想通り、生きるのにせいいっぱいの1年だった。それでも仕事は育休モードながらも予定通りできたし、Kaigi on Railsにも登壇できたし、良い経験ができた1年だった。
2024-11-30 [長年日記]
_ いちょう祭り
よくいくコーヒー屋が近所の神社のいちょう祭りに出店するとのことで家族で遊びに行った。子は初めて神社でお賽銭をいれたり2礼2拍手1礼の作法でお参りしたりした。 近くのいろいろなお店が出店していて、パン屋の食パンと和菓子屋さんのお菓子を買って帰る。知らないお店だったがおいしかったので、こういう機会に知れて嬉しい。 ちょうどいちょうがきれいに色づいていて、良いタイミングでお祭りをやっているのだなと感心した。
2024-10-25 [長年日記]
_ Kaigi on Rails 2024
有明で開催されたKaigi on Rails 2024に参加した。 今回は「Railsの仕組みを理解してモデルを上手に育てる - モデルを見つける、モデルを分割する良いタイミング -」というタイトルで登壇の機会をいただけた。初日の基調講演後の午後一の枠だったこともあり、自分の講演が終わったあとの時間が長く、参加者さんたちと話したりして、2日間のカンファレンス期間を満喫してたのしい時間を過ごすことができた。 講演したあとで、知らない人から声をかけられて質問を受けたり議論したりという時間がとてもたのしく、現地開催のカンファレンスってこんなたのしさがあったなと思い出しました。
2つの基調講演はどちらも本当に素晴らしかったです。PalkanさんはRails wayについての実践的な解説。どの話も納得感があり、知らないことも多くとても勉強になりました。島田さんは「修復は元に戻すのでは、そのときの状況にあわせて最善の状態にする、創造的な活動」と説明、Railsに例に、「Railsはバージョンアップでどんどん変わるのに、変わらないRailsらしさがある。」と教えてくれたのが印象に残っています。そして「have fun(たのしむことだよ)」を繰り返し言っているところも島田さんらしいメッセージでした。
笹田さんの本屋さん、見るたびにいろんな人が本を眺めたり、笹田さんと議論したりしてていきいきとした空間だった。島田さんの本がたくさん並んでいた。持続可能に楽に営業されるようになるといいなぁ。
私の講演の最後にRailsの練習帳の法人スポンサー募集と呼びかけたところ、法人さんからの引き合いはまだないのですが、個人でzennにスポンサーしてくれる方がたくさんいて嬉しかったです。積極的にスポンサーしたいというお声がけも。なにか良い仕組みがつくれるといいな。
書きたいことはたくさんあるけど書き切れないので過剰書きで。
- 奥本さんのTWO GATEさんが私の本を購入してくれて学生さんたちに配ってくれた。ありがたい。
- 託児所スポンサーSTORESさんありがとう。私の都合で使わなかったのですが、泣く子をだっこで登壇の心配をしなくてよくてとても助かりました。
- moroさんのトークは今回も素晴らしかった。usersはアイデンティティプール。
- 私の発表の同じ時間のyahondaさんと15分前にトイレ前で会ってがんばりましょうといいあえたの、エモい。
- 川村さんのフラグメントキャッシュについての話、勉強になった。
- 大場さんは初日のHaruna Tsujitaさんの講演で去年の講演が引用されて影響も与えていたことにとても嬉しそうだった
- 前島さんは終わったあとにSolid3兄弟についていろいろ教えてくれた。ありがたや。
- Asayama KodaiさんのActiveRecordのメモリサイズの話、私の講演の直後だったので聞けなかったのですが、すごく気になってます。アーカイブみます。交替時に少しですがお話しできてよかった。
- Ryosuke UchidaさんとKota Kusamaさんは事前にお互いにフィードバックしあえてありがたやでした。
- Globisさんではβ版練習会をさせてもらってフィードバックもいただいてありがたかった。
- フィヨルドブートキャンプのみなさん今回も大勢。yana-giさんとHaruna Tsujitaさんは発表おつかれさまでした。
- スポンサーブース、にぎわっていた。まわるのたのしかった。
- 小松さんとおぐちさんとランチお弁当タイムにいろいろ話せてたのしかった。
- Owaru Ryudoさんとひさびさに会えて育児トークなど話せてよかった。
- 猫廼舎のコーヒースペース、コーヒーだけでなく、お客さんや店員さんも含めてとても良い空間だった。
- CFPは倍率5倍。よく通ったなぁ。
- 会場「有明セントラルタワーホール & カンファレンス」、きれいで良い設計でとてもよかった。居心地よい空間。
- 各種グッズのデザインとてもよかった。moegiさんおつかれさまでした。
- スタッフのみなさん優しく接してくれた。運営ありがとうございました。
- 参加できるよう調整してくれた妻と子と家族に感謝。
2024-09-18 [長年日記]
_ 「Rubyコードレシピ集」とRuby逆引き本の系譜
技術評論社さんより「Ruby コードレシピ集」をいただきました。読んでいて掘り起こされた記憶、思い出話と一緒にブログを書きます。
Rubyコードレシピ集はいわゆる逆引き本と呼ばれるカテゴリの本で、「これをやりたいときはどんなコードを書けば良い?」に答えてくれる本です。やりたいことを日本語で作文して、それぞれをこの本で調べて組み合わせれば、自分のやりことが書かれたRubyコードが手に入るというわけです。
「11章 ファイルシステムを操作する」を読んでいて、自分がRubyを学んだ頃を思い出しました。私は「Rubyレシピブック 第2版 268の技」 という逆引き本でRubyのコードを少しずつ書き始めました。「テキストファイルを1行ずつ読み込んで、加工して、新しいテキストファイルとして書き出す」という作業は私の仕事を進める上でよくやる操作で、何度も調べて何度もRubyのコードを書きました。過去に書いたコードは記録しておいて、次に書くときは前に自分が書いたコードを参考に修正を加える、その修正をまた逆引き本で調べて書く、その繰り返しでした。
いま、Rubyを学ぶ方はRailsアプリを書くために学ぶ方がほとんどだと思います。当時の私が書いたようなRubyコードを書く機会はあまりないかもしれません。それでも、日常のちょっとした作業を短いコードを書いて解決する、そんなときにもRubyの出番があることを知れるのが逆引き本だと思います。
逆引き本の系譜をふりかえると、私が読んだ「Rubyレシピブック 第2版 268の技」は改訂して第3版も出ました。「Ruby逆引きレシピ すぐに美味しいサンプル&テクニック」や「Ruby 逆引きハンドブック」は同年代の本で、Ruby1.8, 1.9の時代の本です。この3冊は同時期の本ながら、それぞれの色があり、違いを楽しみながら読んでいました。その後、「改訂2版 Ruby逆引きハンドブック」が発刊され、Ruby2.3〜2.5に対応しました。その後、逆引き本空白の時代がしばらく続きましたが、今回の「Ruby コードレシピ集」でRuby3.3対応の逆引き本を読める時代がきたことを本当に嬉しく思います。
短いコード辺でやりたいことを実現できることはRubyの魅力の1つですが、それを一番手軽に学べるのが逆引き本ではないかと思います。「Ruby コードレシピ集」でRubyでのプログラミングをぜひたのしんでください。
追記: 最後に、私の古い日記が発掘されたのでリンクを貼っておきます。