追記

いがいが日記


2018-04-01 [長年日記]

_ 五+嵐氏、おやすみのお知らせ

今年の五+嵐氏は、鼻の手術に対抗して体を一部サイボーグ化する改造手術のため、作者急じゃない病のためおやすみです。(代筆:五十嵐)


2018-03-25 [長年日記]

_ Rails Develeopers Meetup 2018 で話してきた

講演してきました。ここ最近ずっと考えている知性と新人研修について。あまり他の人が話さない話なので話すのが怖かった面もありますが、良かったというフィードバックや良い質問ももらえたらのでほっとしました。知性についてはもっと考えが深まったらまた話す機会を作れたら嬉しいです。

発表資料はこちらです。

https://esa-pages.io/p/sharing/4060/posts/754/767f9d6a92cac01b0661.html

2014年デブサミでのryopekoさんの新人研修の発表がすごくいいと思っていたので、それの私なりの1つの答えが形にできたのは嬉しいことでした。

http://ryopeko.hatenablog.com/entry/2014/02/13/225714

railsdm、2日間開催なのに両日参加希望者200人超えですごい。とてもよい会でした。


2018-03-05 [長年日記]

_ 千駄ヶ谷へ引越しした

千駄ヶ谷へ引越しました。よくいく現場のpixivさんの近所に住んだら朝晩の通勤時間を減らせるなというのも理由ですが、それと同じくらい、千駄ヶ谷は落ち着いた静かな街で、そして明治神宮、新宿御苑、外苑と大きな公園に三方囲まれ、住み心地が良さそうなので住んでみたいなと思ったというのもあります。最近は朝ごはんを千駄ヶ谷のGood morning cafe で食べることが多いのですが、居心地よくて、良いカフェがあるというのは住みたい理由の1つになるのだなという発見もありました。

物件探しはとても大変でした。物件の数がそもそも少なくて、物件が多い時期でもなく、10月頃から探し始めて、2月まで続きました。年が明けると物件が多くなり始めたなーという印象でした。

不動産屋はRuby製だという理由でiettyを使いました。使ってみたらiettyとても良かったです。特徴はチャットで中の人とお話しできること。見たい物件があったらチャットして、現地で待ち合わせて内見というのを繰り返しました。不動産屋へ行かなくていいのと、電話を使わないのが本当に楽でした。しかも今回は職場のそばだったので、昼休みの時間に内見したり、省エネでした。結局、iettyさんの店舗には1回も行かなくても大丈夫でした。内見担当のお兄さんはいろいろ業務知識教えてくれて親切だったし、iettyおすすめです。

物件情報はniftyさん、yahooさん、アットホームさんのアプリを使いました。それぞれ出てくるタイミングが違ったりするので、push通知が来たら見てみるって感じでした。今回は築浅で、窓からの景観が良く、大通りに面していない、という条件で探したのですが、窓からの景観は建物の部屋によっても違うので、行かないと分からず・・・。それでも実際に歩いていける範囲で探してたので、内見する前に建物まで行って外から見て良さそうか判断できたのは便利でした。

建物の外から見て良さそうな物件があったので、先行予約をお願いしてから内見しました。7割くらいの確度で契約する前提(反故にしすぎるとブラックリストに載るらしい)で、契約前に審査とかを先にやって置いたり、先にお金を振り込んで置いたりする代わりに順番待ち先頭に立てる仕組みらしいです。キャンセルするとなると返金とか面倒ですが、外から見て良さそうだったので大丈夫だろうと。鼻の手術で退院した日に内見して、想像通り良かったのでそのまま契約。1週間後に引越し、入居とそこからは超速で進みました。引越し業者さんも1週間前に予約できるものなのですね。

引越し業者は日通にしました。友人の評価のいい中から、値段がWeb予約時にわかったところが日通さんだけだったので。車で20分くらいの距離で、値段は他よりちょい高めでしたが、約5万円だったのでこれならいいなと。3月になると相場がかなり高くなるみたいだけど、2月はそうでもなかったです。作業員のみなさんがとても良い方々で、過去の私の引越し史上最も気分よく引越しできました。また使いたい。

新しい部屋は築7年でお風呂が自動で入ったり、浴室乾燥があったりとハイテクで設備も良く、200VのIHで胸熱で、4階で眺望も良いと大変快適に生活しております。そして、どこへ行くにも近い。山手線の内側すごい。唯一の不満は、耐震性能が良いのか、振動がくるとすごく揺れます。大きな車両が離れたところを通ってるのか、1時間に1回くらい震度1の揺れがくる感じです。どこから振動が来てるのか・・・事前説明では首都高の振動って話でしたが、結構距離あるんだよな・・・。

今回の引越しにあたり、「うちの部屋の隣空いてるよ!」と複数の友人(男性)からお声かけいただき、また、pixiv社のみなさんには地元情報や不動産情報をいただき大変お世話になりました。ありがとうございました。


2018-02-24 [長年日記]

_ Ruby25

Ruby25周年イベント、たくさんの方が笑顔で祝う、とても良い会になった。私はスタッフで前日まではメッセージやWebサイトの更新をしたり、当日は受付番長をしつつ、会場をうろうろする担当だった。受付はRubyと聞いて駆けつけてくださった島根県のみなさんが完璧に運用してくれた。プレス対応はクックパッド広報の菊地さんが対応してくれた。託児所は寺嶋さんが引き受けてくれた。この心強さを例えるならば、新人が監督として工事現場へ行ったらTOKIOメンバーが作業者だった、並であると言えば伝わるだろうか。心強かった。

今回のイベントでみなさんからたくさんのメッセージをもらった。Pull Requestでしっかりとした文を送ってくださった方が約20人。twitterで ruby25thのハッシュタグ でのtweetは1000を越えた。どれも読んでいるととても幸せな気持ちになるものだった。

今回のイベントは「人生」や「生き方」に関する話を多く聞いた気がする。これは、笹田さんが「25年の昔話だけでなく、未来についても」と言っていたのが大きいのかもしれない。25年前から、25年後まで考えれば50年、人生の半分だ。自然とみんながそう考えていったのかもしれない。

私はプログラマで、1日のうちでRubyを書いている時間がおそらく一番長い。日本語よりも長い時間使っているかもしれない。思考もRubyでしている時間が長いはずだ。(正確には日本語とRubyといろいろな知識が入り交じった何か) 仕事での日々の重要な判断にもRubyの知識を使っている。

では、日常生活の思考や判断は?Rubyの影響を受けてない?それは純粋な日本語だけの世界か?そんなことはなく、日常生活での思考や判断も、Rubyの影響を大きく受けているはずだ。Rubyの技術面でもそうだし、RubyKaigiやRubyConfなどコミュニティ、人が集まる場の設計やふるまいなど、人とのコミュニケーションでも大きな影響を受けている。私の中からRubyに関わるものがなくなったら、どれだけ空っぽになるだろうか。人間関係でもRubyの仲間たちがいなくなったら、大げさでなく私の交友関係は半分以下、もしかしたら1/10以下になると思う。これは今回のイベントを通じて気づいたことだ。

気づけばRubyから大きな影響を受けている。技術だけでなく、人生のあらゆる場面で、正しいことは何かと考えるときの礎の多くはRuby製だ。

june29さんのメッセージには『「MINASWAN (Matz is nice and so we are nice)」の標語に触れて、ぼくも nice でいたいな〜と強く思うようになりました。』とある。mrknさんのメッセージ には『一つのプログラミング言語がこれだけ人の人生を豊かにできるとは思っていませんでした。きっと、Ruby だけでなく、他のプログラミング言語でもこういう物語はあるのでしょう。でも、私にとっては Ruby でした。』とある。

Dave Thomasさんのメッセージには "I think that Ruby's appeal is a combination of human and technical factors." とある。人間と技術の結合、相互作用。人間としての面にも技術が影響を及ぼすものなのだ。

私の中にいつの間にか大きく育っていたRubyがくれたたくさんのもの。もしも仮にRubyを書かなくなったとしても、私はRubyがくれたものと一緒に生きていく。ありがとうRuby。これからもよろしく。

最後に、素敵な言語を作ってくれたmatzさんと、素晴らしいイベントを企画してくれた笹田さん、そしてRubyistのみなさんに深く感謝します。

http://25.ruby.or.jp/


2018-02-20 [長年日記]

_ 私の好きなRuby本 - Ruby25周年へのメッセージ

Rubyには好きな本がたくさんあります。今ではちょっと古くなってしまって話題に上らなくなってしまった本を中心に、私の好きな本の話を書きます。現在役に立つ本という軸ではなく、私が好きで語りたい本を挙げています。

一番印象に残っているのは「メタプログラミングRuby」。RubyConfへ行くアメリカ行きの飛行機で読み切った。この本を読む前と読んだ後で、Rubyのプログラムの見え方が変わった。Rubyプログラムの構造を説明してくれる本。とても興奮して、飛行機を降りてRubyConfの会場でmatzさんへ「ブロックってすごいですね!!」と話したのを覚えている。著者のパオロさんはRubyKaigiにも来てくれて、大きな身振りでユーモアに溢れるプレゼンをしてくれた。3年前に改訂版も出て、現役で読まれている本。

独特な語り口の「Rubyを256倍使うための本」。往年のRubyオールスターズが、それぞれの分野でRubyについて語り、自重しない感がとても良い。「網道編」は私がRubyを知るきっかけになったtdiaryのただただしさんと、数々のRuby本を書いているartonさんのゴールデンタッグで、物語を読むように楽しんだ。著者を知ってから読むと、その人が語りかけてくるようで、なおさら楽しめる。

Dave Thomasさんの「プログラミングRuby 第2版 言語編」。Daveさんの楽しさが伝わってくるような一冊。当時、Rubyがまだ分からず、特にeach文のブロックとブロック引数が全然分からなかった。そして半年ほど放置し、後で読んだらなぜか分かるようになっていた。

「Rubyレシピブック 268の技」。私がRubyを書き始めたときに一番お世話になった本。「○○する」のレシピからプログラムを調べることができて、組み合わせて日々の仕事を楽にするプログラムを書いていた。著者の青木峰郎さんと後藤裕蔵さんに会って直接お礼を言えたときはとても嬉しかったことを覚えている。レシピブックは他にもRuby札幌オールスターズの「Ruby 逆引きレシピ」と、るびきちさんの「Ruby逆引きハンドブック」があって、どれもとても良い本なのだが、対象Rubyバージョンやgemが古くなってしまった。Rubyレシピブックは改定して「Rubyレシピブック 第3版 303の技」がRuby1.9.2対応、kindle版が買えるので今でもお勧め。そして「Ruby逆引きハンドブック」は現在改定執筆作業が進んでいるとのことで楽しみだ。

関さんの「dRubyによる分散・Webプログラミング」。これはサンプルプログラムがとても楽しい。複数のプログラムを起動して協調して動かすのがとても楽しい。初刷り買えます。

Yuguiさんの「初めてのRuby」はYuguismが詰まっててとてもいい。リソースのブロックを書くときは {} を使おうとか。YuguiさんはRubyKaigiなどでの講演もすごく丁寧に話してくれてとても勉強になった。

高橋会長と後藤裕蔵さんの「たのしいRuby」。私がやった講義でも使ったし、島根県Ruby合宿でも使われている名著。初版が2002年で、改訂されて今でも読めるのは本当にすごい。最新は第5版、Ruby2.3対応。持っている人ごとに古い版と新しい版が同時に同じ机に置かれていたりして歴史を感じる。

_whyの(感動的)Rubyガイド 。書籍ではなくwebコンテンツ。ひさびさに読み返したが最高に楽しい。パワーがすごい。とても好きなのだが、説明するのは不可能なので好きな一節を引用する。「スカンクの背中の白いストライプや曲がりくねった花嫁の白いすそのように、Rubyの品詞には、たいがい見分けるための手がかりとなる視覚的なヒントがある。」

最後の1冊はChris Pineさんの「初めてのプログラミング」。ドラゴンを飼育するサンプルプログラムなど、ユーモアに溢れた語り口がとても良い。「楽しく分かり易く説明する」という点で素晴らしい1冊で、何度も読んで参考にしている。改訂版がRuby1.8時代の書籍。

PaoloさんChrisさん は、Ruby25周年イベントのメッセージを書いてくださいました。私がぜひ読みたい!と思ったので依頼しました。Ruby25周年の、とても嬉しいできごとでした。

Rubyの良い本はたくさんあるが、ここに紹介した本でも時代が流れRubyもバージョンアップして古くなってしまった本もある。また、他のプログラミング言語をやっていて、その後でRubyを学ぶ人がほとんどだった時代から、Rubyが最初のプログラミング言語である人も増えてきている。さらにはプログラミング義務教育化などの世の中の流れから、より簡単なレベルからプログラミングを学びたいと思う人も増えてきていると感じる。Rubyは直感的で分かり易い言語であるので、初めてのプログラミング学習にうってつけだと私は考えている。そんな本を出版すべく、ただいま執筆作業中なので、今年中には世の中に出したいと考えています。

Ruby25周年の今年も、Rubyはたくさんの贈り物をくれました。いつもありがとう、Ruby。

Ruby25周年イベント
http://25.ruby.or.jp/
Ruby25周年イベントでは、Rubyの会会長の高橋さんが自分の蔵書を展示する企画もあります。これらの本もあるかもしれないのでぜひ会場で探してみてください。


追記