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いがいが日記


2018-02-12 [長年日記]

_ 鼻中隔湾曲症の手術をした

長年、鼻呼吸があまりできずに困っていました。同僚のもやしさんが、鼻中隔湾曲症の手術をしたブログを書いていて、直接いろいろ聞けたので、手術をする行動を起こすことにしました。

http://inside.pixiv.net/entry/2014/12/24/180000

どうやって受診すればいいか聞いたところ、「悩んでる内容を伝えて、手術も含めた手段で治すことはできるかを聞いたらいいですよ」と教えてもらい、代々木の東海大学付属東京病院の耳鼻科へ。予約しておくとスムースに受診できるそうなので電話で予約していきました。

鼻の中が視れるカメラなどで診断の結果、鼻の仕切り(鼻中隔)が曲がっていて狭くなっているとのこと。これは鼻中隔の中の軟骨を抜く手術で治せる。そしてアレルギーに関しては、ついでにその周辺の粘膜を切ることで、レーザーで焼く手術相当の効果が期待できる。さらにポリープがあるかもなんで、あったら一緒に取る。という3つの手術をする提案をしてもらい、それに従って手術することにしました。入院期間は1週間予定。ちなみにレーザーで粘膜を焼く手術もアレルギー対策には有効ですが、私は鼻が湾曲してるのでレーザーが届かないとのことでした。手術の結果、鼻が真っ直ぐになってできるようになったので、今後やることもあるかも。

リスクも聞いてみたのですが、私の場合は鼻中隔のところだけなんで失明などのリスクもほぼなく、大きなものは全身麻酔のリスクとのこと。全身麻酔も心電図とかの数値を見ながらやるのでと説明をしていただきました。安心。あと、鼻中隔に穴が空いた状態で治って両方の鼻がつながるケースも稀にあるそうです。

事前に合計3回、それぞれ3時間ほど受診していろいろ検査して、1ヶ月後くらいにそのまま東海大学付属東京病院へ入院しました。月曜朝に入院して、火曜に手術。全身麻酔の点滴を始めて10秒くらいで眠って気づいたら手術終了。すごい。手術日と翌日は鼻呼吸できないし、鼻血でるし、痛かったりするし、発熱もしたりでちと大変でした。看護師さんが氷枕を持ってきてくれたりいろいろ気遣いいただいて天使でした。木曜と金曜で鼻の中のガーゼを半分ずつ抜いて、出血がないことを確認して土曜退院。手術は和田先生がしてくださり、田村先生も毎日部屋まで順診してくださいました。大学病院の先生って毎日入院患者さんに話をしにいくのものなんですね。お二方ともいつも笑顔で対応いただきました。病院のみなさんは本当に優しくて大変ありがたかったです。大感謝。

今回の手術で鼻中隔の軟骨を取り、周辺の粘膜を切除。ポリープはなかったとのこと。鼻呼吸力は今までの10倍くらいになった気がします。鼻水の濁流も今のところないです。とても楽です。すごく楽です。人生変わりました。睡眠の質も良くなかった感あります。口を開けずに寝るの、とても楽ですね。

このあとはしばらく様子見なのですが、アレルギー反応がまだあるならばレーザーで粘膜を焼く治療ができるとのこと。対象範囲は切除とほぼ同じですが、レーザーのほうが全体しっかり焼ける効果があるそう。あと、私は右の鼻の外側にある骨が出っ張ってるそうで、さらに治療するならこちらもレーザーで焼くと表面が縮んで効果あるだろうとのこと。

5日間の入院で費用は約10万円。この医療が2万円/日で受けられる日本の病院と健康保険、素晴らしい。

ところで私は月をまたいで入院したのですが、約10万円以上(稼ぎ依存変動)の医療費が戻ってくる高額医療費の請求をする場合は、月をまたぐと越えづらいので入院は同月内がお勧めです。(私は超えなかったので関係なかった)あと、健康保険の傷病手当はITSだと4日間から給与の3割ほどが出るようなので、入院は会社員のうちがお勧めです。私は病院で調べて枕を泣き濡らしました。民間の生命保険の入院給付金はこれから手続きします。1日2万円くらい給付があると安心ってことですね。(もしも癌だと薬代が高そうだからもっとあっても良さそう)

今シーズンの花粉症は様子見です。ちなみに、アレルギーによる鼻炎は起きにくくなったのですが、アレルギー反応自体がなくなる訳ではないので、アトピー性皮膚炎の治療は今まで通りやる必要あります。涙はどうだろうか。軽減したら嬉しい。

ということで、今後も春の花粉疎開は続けていきます!(キリッ) 今年は台湾です。5xrubyの技術顧問なので出張です。遊びではないんです!

追記(2018.3.24): 花粉疎開中に東京都民共済から保険金が出ていた。私のプランだと手術一時金が10万円で、入院一時金と入院日数金で保険金合計14万円。保険で全部まかなえた。日本の保険制度素晴らしい。ちなみに都民共済へは月々3000円支払ってます。そこから割戻金があるので、2017年の実際の支払い額は2.2万円/年でした。


2018-02-20 [長年日記]

_ 私の好きなRuby本 - Ruby25周年へのメッセージ

Rubyには好きな本がたくさんあります。今ではちょっと古くなってしまって話題に上らなくなってしまった本を中心に、私の好きな本の話を書きます。現在役に立つ本という軸ではなく、私が好きで語りたい本を挙げています。

一番印象に残っているのは「メタプログラミングRuby」。RubyConfへ行くアメリカ行きの飛行機で読み切った。この本を読む前と読んだ後で、Rubyのプログラムの見え方が変わった。Rubyプログラムの構造を説明してくれる本。とても興奮して、飛行機を降りてRubyConfの会場でmatzさんへ「ブロックってすごいですね!!」と話したのを覚えている。著者のパオロさんはRubyKaigiにも来てくれて、大きな身振りでユーモアに溢れるプレゼンをしてくれた。3年前に改訂版も出て、現役で読まれている本。

独特な語り口の「Rubyを256倍使うための本」。往年のRubyオールスターズが、それぞれの分野でRubyについて語り、自重しない感がとても良い。「網道編」は私がRubyを知るきっかけになったtdiaryのただただしさんと、数々のRuby本を書いているartonさんのゴールデンタッグで、物語を読むように楽しんだ。著者を知ってから読むと、その人が語りかけてくるようで、なおさら楽しめる。

Dave Thomasさんの「プログラミングRuby 第2版 言語編」。Daveさんの楽しさが伝わってくるような一冊。当時、Rubyがまだ分からず、特にeach文のブロックとブロック引数が全然分からなかった。そして半年ほど放置し、後で読んだらなぜか分かるようになっていた。

「Rubyレシピブック 268の技」。私がRubyを書き始めたときに一番お世話になった本。「○○する」のレシピからプログラムを調べることができて、組み合わせて日々の仕事を楽にするプログラムを書いていた。著者の青木峰郎さんと後藤裕蔵さんに会って直接お礼を言えたときはとても嬉しかったことを覚えている。レシピブックは他にもRuby札幌オールスターズの「Ruby 逆引きレシピ」と、るびきちさんの「Ruby逆引きハンドブック」があって、どれもとても良い本なのだが、対象Rubyバージョンやgemが古くなってしまった。Rubyレシピブックは改定して「Rubyレシピブック 第3版 303の技」がRuby1.9.2対応、kindle版が買えるので今でもお勧め。そして「Ruby逆引きハンドブック」は現在改定執筆作業が進んでいるとのことで楽しみだ。

関さんの「dRubyによる分散・Webプログラミング」。これはサンプルプログラムがとても楽しい。複数のプログラムを起動して協調して動かすのがとても楽しい。初刷り買えます。

Yuguiさんの「初めてのRuby」はYuguismが詰まっててとてもいい。リソースのブロックを書くときは {} を使おうとか。YuguiさんはRubyKaigiなどでの講演もすごく丁寧に話してくれてとても勉強になった。

高橋会長と後藤裕蔵さんの「たのしいRuby」。私がやった講義でも使ったし、島根県Ruby合宿でも使われている名著。初版が2002年で、改訂されて今でも読めるのは本当にすごい。最新は第5版、Ruby2.3対応。持っている人ごとに古い版と新しい版が同時に同じ机に置かれていたりして歴史を感じる。

_whyの(感動的)Rubyガイド 。書籍ではなくwebコンテンツ。ひさびさに読み返したが最高に楽しい。パワーがすごい。とても好きなのだが、説明するのは不可能なので好きな一節を引用する。「スカンクの背中の白いストライプや曲がりくねった花嫁の白いすそのように、Rubyの品詞には、たいがい見分けるための手がかりとなる視覚的なヒントがある。」

最後の1冊はChris Pineさんの「初めてのプログラミング」。ドラゴンを飼育するサンプルプログラムなど、ユーモアに溢れた語り口がとても良い。「楽しく分かり易く説明する」という点で素晴らしい1冊で、何度も読んで参考にしている。改訂版がRuby1.8時代の書籍。

PaoloさんChrisさん は、Ruby25周年イベントのメッセージを書いてくださいました。私がぜひ読みたい!と思ったので依頼しました。Ruby25周年の、とても嬉しいできごとでした。

Rubyの良い本はたくさんあるが、ここに紹介した本でも時代が流れRubyもバージョンアップして古くなってしまった本もある。また、他のプログラミング言語をやっていて、その後でRubyを学ぶ人がほとんどだった時代から、Rubyが最初のプログラミング言語である人も増えてきている。さらにはプログラミング義務教育化などの世の中の流れから、より簡単なレベルからプログラミングを学びたいと思う人も増えてきていると感じる。Rubyは直感的で分かり易い言語であるので、初めてのプログラミング学習にうってつけだと私は考えている。そんな本を出版すべく、ただいま執筆作業中なので、今年中には世の中に出したいと考えています。

Ruby25周年の今年も、Rubyはたくさんの贈り物をくれました。いつもありがとう、Ruby。

Ruby25周年イベント
http://25.ruby.or.jp/
Ruby25周年イベントでは、Rubyの会会長の高橋さんが自分の蔵書を展示する企画もあります。これらの本もあるかもしれないのでぜひ会場で探してみてください。


2018-02-24 [長年日記]

_ Ruby25

Ruby25周年イベント、たくさんの方が笑顔で祝う、とても良い会になった。私はスタッフで前日まではメッセージやWebサイトの更新をしたり、当日は受付番長をしつつ、会場をうろうろする担当だった。受付はRubyと聞いて駆けつけてくださった島根県のみなさんが完璧に運用してくれた。プレス対応はクックパッド広報の菊地さんが対応してくれた。託児所は寺嶋さんが引き受けてくれた。この心強さを例えるならば、新人が監督として工事現場へ行ったらTOKIOメンバーが作業者だった、並であると言えば伝わるだろうか。心強かった。

今回のイベントでみなさんからたくさんのメッセージをもらった。Pull Requestでしっかりとした文を送ってくださった方が約20人。twitterで ruby25thのハッシュタグ でのtweetは1000を越えた。どれも読んでいるととても幸せな気持ちになるものだった。

今回のイベントは「人生」や「生き方」に関する話を多く聞いた気がする。これは、笹田さんが「25年の昔話だけでなく、未来についても」と言っていたのが大きいのかもしれない。25年前から、25年後まで考えれば50年、人生の半分だ。自然とみんながそう考えていったのかもしれない。

私はプログラマで、1日のうちでRubyを書いている時間がおそらく一番長い。日本語よりも長い時間使っているかもしれない。思考もRubyでしている時間が長いはずだ。(正確には日本語とRubyといろいろな知識が入り交じった何か) 仕事での日々の重要な判断にもRubyの知識を使っている。

では、日常生活の思考や判断は?Rubyの影響を受けてない?それは純粋な日本語だけの世界か?そんなことはなく、日常生活での思考や判断も、Rubyの影響を大きく受けているはずだ。Rubyの技術面でもそうだし、RubyKaigiやRubyConfなどコミュニティ、人が集まる場の設計やふるまいなど、人とのコミュニケーションでも大きな影響を受けている。私の中からRubyに関わるものがなくなったら、どれだけ空っぽになるだろうか。人間関係でもRubyの仲間たちがいなくなったら、大げさでなく私の交友関係は半分以下、もしかしたら1/10以下になると思う。これは今回のイベントを通じて気づいたことだ。

気づけばRubyから大きな影響を受けている。技術だけでなく、人生のあらゆる場面で、正しいことは何かと考えるときの礎の多くはRuby製だ。

june29さんのメッセージには『「MINASWAN (Matz is nice and so we are nice)」の標語に触れて、ぼくも nice でいたいな〜と強く思うようになりました。』とある。mrknさんのメッセージ には『一つのプログラミング言語がこれだけ人の人生を豊かにできるとは思っていませんでした。きっと、Ruby だけでなく、他のプログラミング言語でもこういう物語はあるのでしょう。でも、私にとっては Ruby でした。』とある。

Dave Thomasさんのメッセージには "I think that Ruby's appeal is a combination of human and technical factors." とある。人間と技術の結合、相互作用。人間としての面にも技術が影響を及ぼすものなのだ。

私の中にいつの間にか大きく育っていたRubyがくれたたくさんのもの。もしも仮にRubyを書かなくなったとしても、私はRubyがくれたものと一緒に生きていく。ありがとうRuby。これからもよろしく。

最後に、素敵な言語を作ってくれたmatzさんと、素晴らしいイベントを企画してくれた笹田さん、そしてRubyistのみなさんに深く感謝します。

http://25.ruby.or.jp/


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