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いがいが日記


2024-09-18 [長年日記]

_ 「Rubyコードレシピ集」とRuby逆引き本の系譜

技術評論社さんより「Ruby コードレシピ集」をいただきました。読んでいて掘り起こされた記憶、思い出話と一緒にブログを書きます。

Rubyコードレシピ集はいわゆる逆引き本と呼ばれるカテゴリの本で、「これをやりたいときはどんなコードを書けば良い?」に答えてくれる本です。やりたいことを日本語で作文して、それぞれをこの本で調べて組み合わせれば、自分のやりことが書かれたRubyコードが手に入るというわけです。

「11章 ファイルシステムを操作する」を読んでいて、自分がRubyを学んだ頃を思い出しました。私は「Rubyレシピブック 第2版 268の技」 という逆引き本でRubyのコードを少しずつ書き始めました。「テキストファイルを1行ずつ読み込んで、加工して、新しいテキストファイルとして書き出す」という作業は私の仕事を進める上でよくやる操作で、何度も調べて何度もRubyのコードを書きました。過去に書いたコードは記録しておいて、次に書くときは前に自分が書いたコードを参考に修正を加える、その修正をまた逆引き本で調べて書く、その繰り返しでした。

いま、Rubyを学ぶ方はRailsアプリを書くために学ぶ方がほとんどだと思います。当時の私が書いたようなRubyコードを書く機会はあまりないかもしれません。それでも、日常のちょっとした作業を短いコードを書いて解決する、そんなときにもRubyの出番があることを知れるのが逆引き本だと思います。

逆引き本の系譜をふりかえると、私が読んだ「Rubyレシピブック 第2版 268の技」は改訂して第3版も出ました。「Ruby逆引きレシピ すぐに美味しいサンプル&テクニック」「Ruby 逆引きハンドブック」は同年代の本で、Ruby1.8, 1.9の時代の本です。この3冊は同時期の本ながら、それぞれの色があり、違いを楽しみながら読んでいました。その後、「改訂2版 Ruby逆引きハンドブック」が発刊され、Ruby2.3〜2.5に対応しました。その後、逆引き本空白の時代がしばらく続きましたが、今回の「Ruby コードレシピ集」でRuby3.3対応の逆引き本を読める時代がきたことを本当に嬉しく思います。

短いコード辺でやりたいことを実現できることはRubyの魅力の1つですが、それを一番手軽に学べるのが逆引き本ではないかと思います。「Ruby コードレシピ集」でRubyでのプログラミングをぜひたのしんでください。

追記: 最後に、私の古い日記が発掘されたのでリンクを貼っておきます。

私の好きなRuby本 - Ruby25周年へのメッセージ


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