2012-12-05 [長年日記]
_ Rails寺子屋 x 高専カンファレンス
これはKosen Advent Calendar By Teachersの参加記事です。昨日12/4は釧路高専の松崎先生の 僕がどうやって、高専という荒野を渡り歩いたか?でした。とても素敵な記事でしたよね。松崎先生、ぜひお会いしてみたいです。:)
はじめましての方もいるかと思いますので自己紹介。いがいがこと五十嵐です。この4月から一橋大学で非常勤講師としてRubyとRailsを教えています。先生になってみて分かるその大変さ。高専時代の先生は私のようなガキをよく教えてくれたなぁ・・・としみじみ昔を思い出して感謝するばかりです。今日は高専の先生ではなく恐縮ですが、 Kosen Advent Calendar By Teachers にお邪魔します。
高専カンファレンスは2008年6月に始まり、早くも4年半の月日が流れました。その4年半の間に全国の高専で開催されるようになり、最初はOBが中心だった参加者も現役生も多数参加するようなイベントに成長し、今では運営を現役生が行う開催の方が多いほどです。また、スピンアウト活動としてEM高専カンファレンスを2号発行し、全国の高専に配られ、現在第3号が編集中にあります。また、このアドベントカレンダーも12月の定番行事として定着していると言っていいでしょう。(私の毎年の楽しみです。)
今日は、新しいイベントを行うことをここで宣言させてください。私たちスタッフはそれを「Rails寺子屋 x 高専カンファレンス」と名付けました。Rails寺子屋はWebアプリを作るための強力なツール"Ruby on Rails"を使ってWebアプリ作りを実践しながら学ぶイベントです。日頃からRailsを使って開発している師範(コーチをこのイベントでは和風な名前で呼ぶことにしました)と、ほかの参加者のみなさんと、一緒にWebアプリ作りをはじめる、そのきっかけになるイベントにしたいと思っています。
Web技術は日進月歩。つぎつぎと新しく便利な技術が生まれます。そんな中で生まれた1つのツールであるRailsも誕生から8年、バージョンアップを重ねるごとに進化して姿を変えています。そんな、私たちがベストだと考えるツールで開発する技術を、みんなに伝えたい。これを使ってみなさんの生活をちょっとずつ自分の手で幸せにする、その力をつけるお手伝いをしたいと思っています。
産官学という言葉を聞いたことのある方は多いと思います。私はそこに「民」、つまりコミュニティを加えたい。Rubyには(そしてほかの分野にも)素晴らしいコミュニティがあります。そのコミュニティの力で学校教育のお手伝いをできたらと考えています。激動するWebの世界の先端で、仕事や趣味で日常使っている技術を、いわば実地で活用している、私たちだからこそ教えることができることもあるかと思うのです。Rails寺子屋では高専出身の師範に集まってもらいました。いま、みんなで準備をしているところです。もうじき参加募集を始められると思います。もう少し待っていてください。
まずは高専カンファレンスの土壌で第1回を実施します。対象者は高専生、卒業生、そして教職員の方々です。いずれは出張講義や遠隔開催、先生向けの短期集中講座などもやってみたいと考えています。でもまずは、私たちの声の届くところから始めることにします。最初の開催地は東京です。
高専カンファレンスは0から1を生み出すイベントとも言えます。みんなが「わくわく」を持ち寄って、つながる場所です。Rails寺子屋は1を10や100にする場所にしたい。高専カンファレンスのつながりを活かして、みんなで技術をたのしく磨く場所にしたい。みなさんの工具箱にちょっと便利な新しいツールを加えたい。参加したみなさんが今後の開発でつながる仲間との出会いの場所にしたい。
「Rails寺子屋 x 高専カンファレンス」、来年3月23日にみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。
明日のアドベントカレンダーはサレジオ高専の河村先生です。お楽しみに。:)