2016-01-12 [長年日記]
_ 父の会社を閉じた
父がやっていた有限会社、閉じる作業に入ったところで父が鬼籍に入ってしまったので、そこからの作業を引き継いだ。もう収入もないし、実質1人でやっていた会社なのでかなり楽なはずなんだが、思った以上に大変だった。会社を閉じる手順はこんな感じ。
解散する
まずは解散の手続きをする。法務局へ電話して予約しておくと無料相談が受けられるので、そこで手順と書類の書き方を教えてもらった。(臨時)株主総会を開いて、議事録を残せばいい。あとは必要な書類を書いて法務局へ出す。不備がなければ受理されて手続きされる。(その場ですぐにやってくれる分けではなくて、1週間後くらいに処理される。不備があるかないかも出したときは分からない。)ここで結構お金かかった気がする。
ちなみにここから主役は代表取締役社長から清算人に引き継がれる。
公告する
解散したら公告というものを出す。会社がなくなることを世の中へ宣言して、債権がある人は2ヶ月以内に連絡してね、と言うためだ。官報というものに載せることを公告というらしい。群馬だと前橋のカンコ堂書店に官報の事務所があるのでそこで手続きできる。文面は既にテンプレがあるので穴埋めすればいいだけだった。これに2.5万円くらいかかる。
決算する
解散の前の期の決算をする。これは税務署で。こちらも無料相談を電話で予約して税務署行ったら、署員さんが書類の作り方を教えてくれた。領収書などは貯めてあったので、それを集計したりして決算書類を書く。ここがさっぱり分からなかったが、署員さんのおかげでなんとかなった。
市民税と県民税を払う
解散前の期の税金を伊勢崎税務署と前橋のどっかの庁舎で払う。家に書類がきてたけど、解散で期の長さが変わったので窓口で対応してもらった。
清算する
会社を閉じるにはまず解散して、そのあと清算をする2段階処理なのだそうだ。解散してもまだ残っていて、解散期に突入。公告を出して2ヶ月だったら清算の手続きを法務局で。これも無料相談を予約して行ったら書類の書き方など教えてもらった。また株主総会を開いて議事録を書いたり。
法務局で相談してその場で書類をmacで作って、コンビニで印刷する。2時間ほどで手続き完了。代表取締役が逝去してるので、債権の相続の書類なども作らないといけなく、またハンコが必要でいろいろ大変だった。
これも受理されるけど手続きは1週間後くらい。ハンコを届けてるのと間違えてたのことで、母が訂正に行ってくれた。
解散期決算
会社の謄本を法務局でとって清算されたのを確認。そこから最後の決算。解散するとそこから解散期というエクストラステージへ突入。ここで会社に資産などあれば清算したりするわけだ。うちの場合は父が会社にお金を貸していたことになるので、それを放棄する手続きを清算時にしていて、会社としては利益になるので、結構な利益が上がった。このままだと税金が発生してしまうが、過去の赤字分で相殺できた。税務署の方が大変丁寧に対応してくれて書類作成も手伝ってもらって大変助かった。下手を打ったらえらい額の税金払わなくちゃいけないのに会社にお金は既に1円もないって状態になってしまうところだった。対応が丁寧で本当にありがたかった。
ということでこれでクローズ。9月から半年くらいかかった。しかも大変なのが法務局が隣市まで車で30分かけて行かないとダメなことと、全部を1日でばばっと進められないこと。良かったことは父の会社に全然関わってなかったのだけど、最後だけだけど一緒に作業ができたこと、母とも一緒に作業できたこと。ひとまず肩の荷が下りた。
ご無沙汰してます。<br>おつかれさまでした。お父さまも安心されてることと思います。<br><br>うちの実家も有限会社の自営業。<br>弟があとを継ぎそうで、従業員さんもいるので、すぐどうこうとはないと思いますが、<br>お役所へ行けば無料で相談に乗ってくれることは覚えておきます。
>いじゅみさん<br>わー!ごぶさたです!元気でやってますか?<br>そうですね、困ったらお役所へ行くと、向こうも税金をちゃんと払ってもらうのが仕事なのできっと丁寧に対応してくれますよ。あとは会社が運営されていれば顧問社労士さんもいると思いますので。