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いがいが日記


2012-07-18 [長年日記]

_ たのしい開発 スタートアップRuby 発刊

かれこれ半年ほど出る出る詐欺が続いていた「スタートアップRuby」が

ついにようやく本当に今度こそ刊行される運びとなりました。(^^ゞ

この本はRubyでの開発をスタートアップさせる本です。

「これからRubyを使ってみたい」という方や、

「使ってみたけど良さがよく分からない」という方へ向けて書いた、

いわゆる入門書に分類される本です。

入門書といえば「たのしいRuby」や「初めてのRuby」ほか、たくさんの良書があります。

この本がそれらと大きく違うのは「Rubyの文化」を中心に書いていることです。

「Rubyのブームは一種のルネサンス」(6章より)と言えます。

Rubyはコンピュータではなく、人間に最適化された言語です。

コンピュータに合わせて抑圧されて働くプログラマの時代から、

プログラマ自らが主役になって「たのしい」気持ちを肯定し、

「創意工夫」を存分に発揮する、そんな時代がやってきました。

この時代を生きる1人のプログラマ(著者の1人である櫻井さん)が、

たのしい開発を探し、求め、新しい世界に飛び込み、そこでRubyと出会い、

コミュニティに飛び込み、そして成長していきました。

この本は、その過程で学んだこと、大切だったことを、分かり易く説明する1冊です。

私はRubyの良さはその指針にあると考えています。

Rubyの作者まつもとゆきひろさんはニューオリンズでのRubyConf2011の基調講演で

「多くの開発者をRubyで幸せにしたい。Rubyで世界の幸せをもっと増やしたい。」

と語りました。

Rubyistたちは、まつもとさんのこういった想いを、Rubyの背後にある指針として共有しています。

そんなRubyistたちが作ったRailsをはじめとするたくさんのプロダクトは、

その文化の中で生まれ、育まれています。

文化そのものも成長し、どんどん成熟していくのを感じています。

この世界へ飛び込んで良い仕事をするためには、

この文化を理解して、そして自分もその文化を創る一員になるのが近道です。

この本が、Rubyの世界への門をくぐるみなさんにとってのガイドブックになることを願っています。

たのしい開発 スタートアップRuby

追記:

PDF版も出ました。

https://gihyo.jp/dp/ebook/2012/978-4-7741-5286-8


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