2013-09-23 [長年日記]
_ いがいが日記10周年
2003年9月3日の日記 で日記を書き始めてから10年。10年間なにかを続けるという経験は初めてかもしれない。身のまわりにあるものや、今使っているサービスはここ10年で出てきたものばかりだ。mixiは2003年9月22日にはじめている。twitterは2007年4月14日。(facebookは記録がない)カメラも一眼レフのOLYMPUS E-420 を購入し、いまはSONY NEX-5Nだ。iPodを買ったのは2003年9月か。当時は出張が多い仕事で、出張先でどんな音楽でも聴けるというのがとても嬉しかったのを思い出す。(ちなみに部屋を見渡して10年以上前から使っているものを探すと、炊飯器と電子レンジが現役でがんばっている。)
住んでいるところも札幌、群馬、東京と変わった。会社もBUG、SDNA、万葉と3社を渡り歩いた。この日記の歴史は私のエンジニア史そのものである。私は社会人になってからプログラムを書き始めたので、この日記を書き始めた頃がほぼプログラマとして歩きはじめた時期だ。最初の頃はまわりの先輩が本当にすごく見えて、こんな人たちのように自分もなれるのだろうか?とまったく想像ができなかった。プログラムを書くというのは本当に難しいことだった。果たして、そういうすごい人たちのようにはなれなかったわけだが(笑)、それでも自分の力でプログラムを書けるようになり、そして教えるようになり、自分の力で仕事をみつけられるようになった。10年間をふりかえれば随分と成長したものだ。
BUG時代はC/C++でsolarisのミドルウェアを書いたり、Borland Builder で Windowsアプリを書いたりしていた。SDNA時代はC/C++でWindows用の画像編集ライブラリを書いたり、組み込み向けのコードを書いたりしていた。趣味でも仕事でも(?)タイマーを書いていたのもこの頃だ。
Rubyを知ったのはtDiaryがきっかけかもしれないが、よく覚えてない。少なくとも自分でRubyを使うようになったのはtDiaryを使いたかったからだ。最初の3年間、RubyはtDiaryやほかのツールを動かすためのもので、自分ではコードは書いていなかった。その後の3年はRubyを趣味やメインではない業務で書きはじめた。その後の3年は万葉に入ってRubyを仕事で使うようになった。Rubyを仕事のメインの道具として使えるようになったのは私にとってとても嬉しいことで、そのきっかけが少なからずtDiaryにあるのは間違いない。
こうやって成長できたのは周りのみなさんにいろいろ教えてもらったからだ。どれだけ感謝しても感謝しきれない。本当にありがたいことだ。この日記もそうだ。技術的に分からないこと、調べたことを書いておくと、詳しいみなさんがいろいろとツッコミを書いてくれて、その1つ1つが今の私の技術力になっている。また、たのしいこと、かなしいこと(できるだけ悲しいことは書かないようにしているつもりだけど)を書いておくとコメントを残してくれるみなさんがいる。元気づけられる。
tDiaryを選んだのはBUG時代のまわりの人たちがtDiaryやRubyをつかっていて、私もその仲間に入りたかったのが理由だったと思う。当時は意識しなかったが、10年間同じツールで日記を書き続けられるのはすごいことだ。おそらく、他の選択肢を選んでいたら、途中でツールを変えざるを得なかったはず。初期からtDiary開発で活躍されていた、たださん、kitajさんは私のヒーローである。(他の方ももちろんいらっしゃるのだけど、当時はこのお二方の印象が強かった。)日記を書き始めた当時の私に、「たださんとお話ししたりできるようになるよ」と伝えたらびっくりするだろう。(ちなみに、初めて本にサインをもらったのはtoRubyの関さんで、初刷が買えるあの本だ。)
2001年4月にはじまったtDiaryは25年続くと宣言されているので(2013年10月で12年半、折り返しですね!)、2026年まで少なくとも残り13年間はこの日記もほかのtDiaryユーザーのみなさんと一緒に書き続けたいと思います。現在開発をどんどん進めてくれているたださんをはじめ、hsbtさん、まちゅさんら、全ての開発者さんへ深く感謝します。
最後に、いつも読んでくださっているみなさま、今後ともどうぞご贔屓に!