2019-10-22 [長年日記]
_ Ruby on Rails 6 エンジニア養成読本
著者さんより書籍をいただきました。昨日届いて今日読み始めたのですが、とても良い本で一気に読み追えてしまいました。 Rails6での新機能の解説が最初にくるので目立ちますが、永久保存版なクオリティでの良い解説文がたくさん書かれています。一例を挙げると以下です。
- テストの各レイヤーの役割とそれぞれのかんたんなサンプルコード
- webpackerとSprockets、rails-ujsの説明
- フロントエンドエンジニアがいない状態での開発スタイルとしてJSフレームワークStimulusの提案
- 秘密情報保持の仕組みの歴史(これどこかで書こうと思ってたけどその必要がなくなった)
- 103 Early Hintsのステップごとの解説と、その実験方法
- CSP(Content Security Policy)とscriptタグnonce埋め込みといったHTTPで最近導入されるようになってきたセキュリティ技術の分かりやすい解説
- Zeitwerkによって改善されるサンプルコードがわかりやすい
上記は仕事でRailsをいじっている人たちにもすぐに使える知識で大変有用です。全体に、実践的な内容もたくさん書かれていますが、解説がどれもとても分かりやすく、早く理解できるなと感じました。
また、Railsの基礎も環境構築方法も書かれているので、この本を買ってRailsを動かしてみたい人にも自信を持ってお勧めできます。Herokuで公開するところまで説明しているので、この本でつくったアプリをWebサービスとして公開できる、最もスムースな資料だと思います。(「Railsの教科書」の改訂をちょうどやっているので刺激になります。)
これはパーフェクトRails6 Early Hintsな1冊だなと感じました。ほかのassetsが詰まったフルレンダリング改訂版のパーフェクトRailsをたのしみに待ちます。