2014-05-01 [長年日記]
_ Rails4.1のログに日時とプロセス番号を加える
ログに timestump とプロセス番号を足す方法。 config/environments/production.rb とかのconfig.log_formatter の行の下に以下のように追記すれば良い。
config.log_formatter = ::Logger::Formatter.new
config.log_formatter.datetime_format = "%Y-%m-%d %H:%M:%S" #←この行を追加
ちなみにRails3.2だと
config.logger = Logger.new(config.paths["log"].first)
config.logger.formatter = Logger::Formatter.new
config.logger.datetime_format = "%Y-%m-%d %H:%M:%S"
こんな感じぽい。
2014-05-03 [長年日記]
_ 書評「サラリーマンの9割は税金を取り戻せる」
税金と節税について説明する「あらゆる領収書は経費で落とせる」シリーズの最新作(前作書評はこことここ)。税金は知らないと払い過ぎていることになるので、サラリーマンな方にはお勧めです(フリーランスの方は「税務署員だけの秘密の節税術」もあわせて)。ざっとであれば2時間くらいで読めるので、自分の該当しそうなところを読み返すのがお勧め。
私も両親が年金生活に入ったので扶養控除に入れることと、ふるさと納税、生命保険控除、医療費控除あたりはやってみようと思います。あと税制が変わって、サラリーマンも交際費ほかの経費を計上できるようになったんですね。(75万円を越えた相当額が控除なので相当たくさんじゃないと該当しないけど。単身赴任の人は恩恵ありそう。)あと家ローンも税制変わったようなので家を買う方、最近買った方は得るところがあるかもです。
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2014-05-04 [長年日記]
_ Railsがつかえるクラウド開発環境Nitrous.IO
Railsを初めてみたい、という方がつまづくポイントのうち最大の要因と言ってもいい環境構築。それを解決する画期的な方法になる可能性を持ったNitrous.IO を紹介します。試用したところ、すごくよくできています。無料でも使えるのでRails試してみたい方や、教育で使いたい方にお勧め。
会員登録をするとIDE画面が開きます。下段のshellで rails new すればrailsアプリが作られて、あとはいつものRailsアプリ開発と同じようにshellからrails generate もできるし、普通のコンソールとして使えます。左側のツリーからはファイルを開いて編集できます。
Railsサーバへアクセスする場合は、いつも通り rails server コマンドで起動して、上部メニューのpreviewからポートを選ぶと、別タブからrails serverへ接続できます。ここがよくできていて、自動でpublicなURLを振ってあって、開発しているブラウザだけなく、iPhoneなど他の端末からもアクセスできます。(逆に言うと勝手に公開されるので注意は必要。でも便利。)
とてもよくできていて、Ruby 2.1.1、Rails4.1.0で新しいし、shellはキーボードショートカットもよく実装されているし、gitもgithubも使えるし、Collab Mode で複数人で同時にコード編集できるみたいだし、素晴らしいです。ブラウザが使えればどこからでもRails開発できるので、教育や学習で使うにはとてもいいのではないでしょうか。(RailsGirlsアプリチュートリアルのアプリで動作確認しましたが、問題なく動きました。ファイルアップロードもできました。) Rails寺子屋でも使ってみて、ノウハウを貯めていこうと思います。
料金は無料でも1BOXが自由に使えます。workspaceというフォルダの下にrailsアプリを配置していくのですが、複数のrailsアプリを配置することもできました。rails s のポートを変えて2つのアプリを起動もできました。無料だとしばらくほっておくとBOXが自動停止しますが、管理画面から起動させればOKです。起動時にN2O(Nitrous.IOの中の通貨)を使うかと思ったけど不要でした。課金すると自動停止しなくなったり、カスタムドメインを使えるようになります。教育用途であれば無料の範囲でことたりそうです。(ちなみにNitrous.IOはRailsだけなく、node.jsやPHPの環境もあるそうです)
知ったきっかけは、RubyConf台湾で「WindowsでRails環境作るのつらいよね・・・」という話をしていたところ、RailsGirls大阪のオーガナイザーのつじたさんにNitrous.IOを教えてもらした。その後RailsGirls台湾のコーチのみなさんに使い方を教えてもらいました。ありがとうございました!
- Nitrous.IO: http://www.nitrous.io/
- 使い方: http://help.nitrous.io/best-practices/
- collab mode: http://help.nitrous.io/collab/
2014-05-10 [長年日記]
_ Ruby2.1.2
Ruby2.1.2がリリースされたのでこの日記のRubyもバージョンアップした。メンテナさん、コミッタさん、コントリビュータさんいつもありがとうございます!
2014-05-12 [長年日記]
_ Original Stitch を使ってみた
ネットでオーダーメイドYシャツが作れるサービスのOriginalStitchが日本でもサービス開始。今回、お試しで作らせてもらえたのでレポートします。(太っ腹!)
たくさんの生地から選ぶのですが、UIがサクサク動いてプレビューできるのでとても使い易いです。すごくいいなと思ったのは裏地の種類が多いこと。裏地と表地のデザインが両方気に入るYシャツは少ないので、カスタマイズで選べるの素晴らしい。
注文して2週間ほどで到着。プレビュー見て想像していたそのものが届きました。すごい。着心地も良いです。良い生地なんでしょう。
住所入力とかまだローカライズがこなれてないところもありますが、細かい問題なのでだんだん解消していくでしょう。生地が増えたっておしらせがきたので、今後も増えていくといいですね。特に裏地お願いします!(最初は花柄の裏地もあったと思うのですが、今見たら選べなくなってるかも・・・)
ちょっと高い(私の作ったのは9500円くらい)ので普段使いには難しいかもですが、特別な機会に着る1着を作るのにはとてもいいと思いました。(´▽`)
2014-05-16 [長年日記]
_ Emacsで複数ファイルを横断検索して置換する
タイトルのことをやりたい場合、いろいろな方法があると思うが、今のところこれが好きという方法をメモ。
ag と、 wgrep-ag を使う。agの結果バッファで w キー(wgrep-change-to-wgrep-mode) で編集モードにする。編集後、C-x C-s で確定、gで表示を更新すると1ファイルずつ保存するか聞かれるので保存していけば良い。
ほかにも helm-ag の結果で C-c C-a で all を使う方法もあると思うのだけど、うまく動かないので何か設定が悪いのかもしれない。
2014-05-24 [長年日記]
_ Rails寺子屋第4回
今回はドリコムさんに会場を提供いただき開催してました。カフェみたいな(むしろカフェ)な会場はすごくお洒落でイベントをやっていても楽しい気分になりますね。
今回のコンテンツは前回から引き続きこんな感じ。
- RailsGirlsマテリアル(初参加向け)
- 一橋講義出張所(Ruby編、Rails編)(2回目向け)
- Git道場(2回目向け)
- もくもくテーブル(上級者向け)
RailsGilrsマテリアルはNitrous.IOを試験導入してみて、悪くない感触だったとのこと。public以下へアップロードした画像ファイルが消されてしまうというPaasな問題くらいのよう。一橋出張所はまちゅさんと私でRuby編とRails編を分担できて厚くなりました。Git道場はあそなすさんが今回もせっせとテストアプリにバグを仕込んでくれました。
3回目向けのコンテンツが作れるといいのだけど、師範も手が足りず悩ましいです。もくもくテーブルへうまく誘導できればいいのですが。
最後の全員で見るライブコーディングはそらはーさんがすごく準備してきてくれて、解説まで全部やってくれるという無双っぷり。今回も参加者から良かったの声がたくさんありました。
今回は高専の先生にも参加いただいたり、高専の雰囲気を知りたいという中学生親子に参加いただいたり、当初から目標にしていた高専への貢献がようやく少しずつできるようになってきました。
写真はこちらです。そうそう、今回はスタッフTシャツをつくりました。デザインはあらなぎ絵師にお願いして、Webに載ってる版からTシャツ向けに調整してもらいました。また弊社spicelifeの オリジナルTシャツをWEBでデザインtmix にて作製、スポンサードしました。
https://www.flickr.com/photos/igaiga/sets/72157644416964217/
あらなぎ絵師のスタッフTシャツはこちらからお買い上げいただけます。(今回データ入稿で直接データいれたのでプレビューが見れずにファイル名になってます。いつか直したい。)
http://tmix.jp/design/detail/929513
参加者のみなさん、師範のみなさん、今回もありがとうございました!
2014-05-28 [長年日記]
_ macで起動しているサーバへLAN内の他のマシンからアクセス
たとえばiphoneとかVMで起動してるWinマシンとかから自分の開発環境で起動している rails server にアクセスする方法。
macのシステム環境設定の共有のところにマシン名(このスクリーンショットだとigaiga555)を設定する。(チェックボックスは全部空でいい)
あとは同じLAN内からhttp://igaiga555.local:3000
にアクセスすればOK。簡単〜。
VMware Fusion だとVMの設定でネットワークアダプタ設定を「Macと共有」にしたらアクセスできた。
@june29 さんから教えてもらったんだけど、元は @asonas さんからの情報らしい。ブーメランだった。
@hsbtさんからは proxylocal gem ってのも教えてもらった。同じことができそう。
2014-05-31 [長年日記]
_ パーフェクトRuby on Rails
twitterで「欲しい!」とサブリミナルに声高に主張していたらいただけました!(ありがとうございます!)
朝届いて、4時間ほどで一気に読了。これは予想以上に素晴らしい本でした。
Railsの基礎から応用まですごく広い範囲が書いてあります。この本がよくできているのは「何を取り上げるか」だと思う。よく使う機能を多岐に渡って選んでます。Sprockectsが詳しく書いてあるのはありがたかった。新しいものはRails4.1で入ったActiveRecordのenum型や、Spring、それとRspec3のexpect記法などまさに最新のことが書かれています。
Rubyについての説明はないので、分からない箇所は姉妹本のパーフェクトRubyを読めということで。(そうしないと既に400ページ以上あるしね)あと、STIの説明がコラムにしかない。これはなるほどと思った。たしかにこの本で紹介されている別のことよりもSTIは優先度低くて良いと思うし、typeっていうカラム名だけ気をつけることがコラムに書いてあってそれで必要十分だなと。
読んでいて面白かったのは、変数名の命名やgemの選択が「あー、私でもこうやるなー」とすごく共感できたこと。著者の4人はよくお話しますが、一緒に仕事はしたことないし、コードレビューをしあったこともない。それでも同じ心を共有できるRails way、素晴らしいです。(それはつまり、一緒に仕事をすることになったときにjoinするのがすごく楽になることなので。初日から戦力になれる、あの感覚。)
どんな人に薦めるかと言われれば、Railsで仕事している人は全員読んだらいいと思う。初級者、中級者は勉強になるだろうし、上級者はきっと他の人に質問されたときに「この本のここに書いてあるから」で説明が終わるのですごく便利なはず。
知らないこと、いっぱいありました。submitタグの2回押し防止の disable_with, めっちゃ便利じゃないですかこれ!それとhas_many dependent: :nullfyも知らんかった。私はRails2.3でRailsをはじめたので、Rails3以降の機能は使う分しか説明読んでなく、体系的に説明している文はWEB+DB Press の松田さんらの記事くらいしか読んだことなかったので、いろいろ整理できてとてもよかったです。プラグインはすっかり様変わりしてるし。10章のRailtie, Engineはすごく勉強になった。
Railsをはじめる人へ、最初の本としてこれを勧められるかは、これだけだとちょっと難しいかもしれない。だから、この本までの補足説明を私の講義資料(18回〜23回。資料はRails4.0ですが、今Rails4.1で鋭意書き直し中です。)でやると良いはず!これは宣伝抜きで本当にそう思う。(宣伝入ってるけどw)私の講義資料を読んで、パーフェクトRailsへ入り、コードをひたすら書き写して動かすのが良いと思う。退屈してきたら6章のサンプルアプリが楽しいと思うからここからやってもいい。Railsチュートリアルもすごく良い資料だけど、それよりもこちらの本の方が説明が分かり易いかもしれない。
著者の1人の確かjokerさんがtwitterで「本を書くのはそれでも割りにあわないと思う」と執筆の苦労を話していたけど、この内容を読むと、大変さと、その気持ちがすごくよく分かる。これは本当に大変だなと思った。それでも、この本が出たことはすごく価値があることだと思う。なぜなら、この本は「Rails本」という仮の姿をした「コミュニティへ入り込むための指南書」だから。
後半を読んでいくと、rack ミドルウェアを使った便利機能や、Railsを拡張する方法が説明されて、gemにするところまでちゃんと丁寧に説明してある。この本を写経したら、gemができちゃうわけだ。進むべき世界がそこにある感がすごい。だから、本の内容は古くなっていくけど(これは仕方ない)、今、この本を読んでコミュニティへ入っていく人達が必ずいるはずで、その人たちは先端を走り続けるはず。だから、「割りにあわない」なんてことは絶対にないと思う。(いや、書くのは本当に大変なのは分かるつもりだけど、ここではかっこいいので言い切る。w)
弊社でもこの本は読書会を開催予定で、先週、同僚にエンジニア全員分の本の発注をお願いしています。パーフェクトRailsが欲しいという方は、弊社へ入社いただければ会社のお金で購入しますのでぜひご検討ください。w
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_ まちゅ [IDEメニューのpreview→Set Passwordからパスワード認証を設定できます。「勝手に公開」を防ぐことが..]
_ いが [便利情報!ありがとうございます!!>まちゅさん]