2008-10-12 [長年日記]
_ [book] インストラクショナルデザイン
tmaedaさんにオススメされたこの1冊、
今年読んだ本の中で5本の指に入るヒットでした。
あと15年早く読んでおきたかった。(笑)
この本は「教え方」の教科書。
インストラクションとは
「何らかの行動を引き出すための仕掛け」。
「教えた後、相手がそれをできるようになる、もしくはその到達方法が分かる」
簡単に言うと↑ってことかなと。
教え方のうまい人はたぶんこの本に書いていることを無意識でやってる。
それがちゃんと文書化されて順を追って確認できるのがいい。
・何を教えるのかはっきりさせる
・学びにコミットする
「学び手が学ばないときは、教え手は教え手側に工夫の余地を探して改善する」
「ただし、学び手が学ぶかどうかの100%の責任を教え手におしつけるのではない」
「学び手はいつも正しい。個人攻撃ではなくて改善の余地を考える。」
・成功の基準をはっきりさせる
習熟確認テストを先に作るテスト駆動もいい。
・見せてやらせて確認させる
私も「見せて」が大事だと思ってるけど、
振り返るとそれにあてはまらない教え方をしてた先生も多かったなと。
・スモールステップ
正答を示し、すでにできている行動から指導を始めて、
分からないことは何かをはっきりさせる。
などなど、ここには書ききれない知識が満載なので、
興味を持った方はぜひ本を手にとってみてください。
「教える」こともフィードバックが大切で、
そのフィードバックを得る、活かすためにどうするか、
評価基準を作って学び手の習熟度を測る、、、とか。
普段の仕事と同じことですね。
教師や教える仕事、文を書く仕事をしている人はもちろん、
あらゆる人々、例えば学生さんにもオススメです。
学び手になることがない人はほとんどいないと思うので。
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おおおお!自分にとってはとてもタイムリー!今、新人教育に四苦八苦してるんで。
>tesla さん<br>前にteslaさんの日記に書いたコメントはこの本に書いてあったやつです。<br>なのでオススメです!<br>新人教育、大変そうだね。<br>うまく回りはじめるようお祈りしてます。