2008-10-07 [長年日記]
_ ノーベル物理学賞
ノーベル物理学賞は日本人が独占しましたね。
日本人ぽい名前なのにUSAってあるのはなんでだ?
と思ったら米国籍なんだそうです。
物理学賞で3人が日本人って初めてなんじゃないかな。
でも素粒子はわからので解説はできません。(^^;)
明日は化学賞、ちょっとは分かる内容だといいなぁ。
ノーベル物理学賞は日本人が独占しましたね。
日本人ぽい名前なのにUSAってあるのはなんでだ?
と思ったら米国籍なんだそうです。
物理学賞で3人が日本人って初めてなんじゃないかな。
でも素粒子はわからので解説はできません。(^^;)
明日は化学賞、ちょっとは分かる内容だといいなぁ。
小林さん益川さんは予想してましたけど、<br>南部さんもセットで受賞したのは意外でした。
専門家キター!<br>ぜひ解説をお願いします!!(笑)<br>物理専攻だったのに素粒子は全然わからないのは<br>Webアプリのプロでもアセンブラがわからないのと<br>同じようなもんかしら。
igaigaさんならマニアックな話でも許してもらえそうなので、書きます。<br>10Qの集まりに行けなくて残念です。すみません、出張中でして。<br><br>小林益川行列は「何故宇宙に反銀河が見つからないのか」<br>「この宇宙は物質ばかりで反物質が極端に少ないのは何故か」<br>という問題を動機にしています。<br>(先日の超電導磁石を気球で飛ばす実験と同じですね)<br>この問題の解決案として、粒子・反粒子と左右入れ替え(CP対称性)を破る模型を<br>作ったのが彼らの業績です。<br>特定の素粒子反応では反粒子よりも粒子ができる確率が大きいという模型で、<br>物質優勢の世界を説明しようとするものです。<br>これをクォークが3つしか見つかっていない時代に6個のクォークがあれば<br>説明できると言ったのが大きな成功だと思います。<br>よくできた模型で実験的にも確かめられているのですが、反物質の少なさの説明には<br>まだ足りないことが分かっています。<br><br>南部さんの方は元々はπ中間子が非常に軽いことを説明する理論で、対称性の自発的破れが<br>起こると、質量0の粒子が存在しうるということを示した理論です。<br>適用範囲は広くて、例えば、素粒子標準理論では弱い相互作用を伝える粒子は測定値では<br>陽子よりも90倍も重いのですが、南部さんの理論を応用して元々質量は0だとしてます。<br>ヒッグスメカニズムで質量が生成されているという話で、CERNのLHCで探されている<br>Higgs粒子の基礎になっています。<br><br>全く違う二つの理論なのですが、対称性の破れというキーワードでまとめたのが意外でした。
>にーさん<br>プロの解説キター!<br>どうもありがとう!10q!<br>「マニアックな話でも許す」どころか<br>「マニアックな話推奨」です。(^^ゞ<br>世界がどうできたかの理論を1つ提唱したなんてほんとすごいんだなー。<br>南部さんもあちこちで話を聞けば聞くほどすごい人なんだなぁと。<br>「物理の新しいアイデアを知りたければNANBUの論文を読め」<br>が世界の定説だったらしい。<br><br>ところで今日の夕刊に小柴さんと南部さんの話がちょっと載ってました。<br>日本でやるアジアの若手物理研究者キャンプに南部さんを勧誘した際のお話。<br>小柴「飛行機ファーストクラスにするからきてよ」<br>南部「ビジネスクラスでもおk」<br>(小柴)と、南部先生から前向きな回答をいただきましたので。<br>ちょwww 2人ともユーモアのセンスも超抜ですね。