2008-11-01 [長年日記]
_ [book] 人を動かす
今日は初版1936年の大ベストセラーなこの本。
原題は「How to win friends and influence people」。「友を作り、人を動かす法」だ。
人とつきあう上で、心に留めておきたい事柄が、
実際の事例を多数添えて書いてある。
1936年といえば戦前、しかもアメリカでの話。
それでも人と人と関わり方は今も変わってないのだなぁと。
例えば「○○はよかった。しかし△△は・・・」とわざとらしくほめてから注意する方法。
これなんとかならんかなーと思ってたら、
「○○はよかった。だから、今後のこの調子でやれば○○も△△もよくなるね。」
という言い方にするだけで受け取り方は随分変わる。
私は今、こういう本を読みたがっているのでその分の贔屓は差し引く必要があるけど、
本当に参考になった1冊。
これも「インストラクショナルデザイン」同様、20年前に読みたかった。
老若男女どんな方にも得られるところがあるはず。
強いて薦めるならば合コン前の男子学生には特にオススメだ。(笑)
難点をあげると、うまくいった事例が多く書いてあるので、
実際にやろうと思ってもうまくいかない場合は当然あるだろうし、
むしろ大事なのはどの場でどれを適用するか考えることだと思う。
例えばゼミをやってるときに議論を避けて円満に解決するのは当然よろしくない。
あと、タイトルがもったいない。原題の訳の方がまだいい。
これは時代が変わって「人を動かす」って言葉に
「騙す」とか「扇動する」とかそういう意味がついてきてしまったからだろうけど。
確かに「テクニックに溺れちゃいけない」という批判もあると思う。
それでも、お互いに気持ちよく生活できるのなら、
少なくとも「こういうノウハウもある」と知っていることは大事だと私は考える。
人間が長い歴史で獲得してきた知識なのだから。
ここのところ、当たりの本が多い。
この本はmindmap.jpの伊藤賢さんに教えてもらった本。
前回のインストラクショナルデザインを教えてくれたtmaedaさんに話したら、
さすが既に読み済み。
やっぱり人からのオススメしてもらうのはいい方法ですね。
で、こないだ話したのはこれです。<br>http://www.amazon.co.jp/dp/4479791779/
ツッコミ早!www<br>「箱」も次回購入します!
箱本は俺も良い本だと思った。<br>既にある関係や感情をうまく利用しようという点がツボでした。
ようやくこの本にたどり着いたのですな。<br>準備ができてきたようなので、<br>そのうちよい本を紹介しましょう。フフフ。
僕もこの本よかったと思います。自分の思いと合致します。<br>>むしろ大事なのはどの場でどれを適用するか<br>ですね。僕は人(子供)と関わる現場が長いので、現場でのノウハウはたまってるのですが、披露する場がありません。<br>IT業界と指導業界の両方を見てるとお互い補完しあえるノウハウがたくさんあるのになぁとよく感じます。<br>こういう特殊な立場だからできることがあるような気はしてるんですがそれが何かが自分でもよく分からない。そんな残念な自分。<br>「箱」は読んだことないので読んでみます。
お勧めを一つ。<br>10年以上前に読んだので思い出が美化されてるかもしれませんけど、もしかしたらigaigaの好みに合うかも?<br>http://www.amazon.co.jp/dp/4478360294
みなさん情報どもです!<br>waraさんが言ってるA世界×B世界の融合、私も同感です。<br>ここ15年ほど学問の世界でも流行してますよね。<br>融合を誘発できる作戦が何かあるといいのですが。
> 僕は人(子供)と関わる現場が長い<br>> IT業界と指導業界の両方を見てると<br><br>コンピュータ屋さんは子供ですよ。<br>(あ、暴言を吐いてしまった。)