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いがいが日記


2013-11-08 [長年日記]

_ RubyConf2013 Matz基調講演

今年のRubyConfはMiami beach!すごいパラダイス感を味わっております。先ほどmatzさんの基調講演が終わりました。毎年恒例の超訳レポートです。


今日はFantasy Land の話をします。ここにはユニコーンが住んでる。日本語だと現実逃避って言葉もあって・・・基調講演前日の私みたいな状態ですね。 さて、ウォーターフォールでの開発はおかしいと感じてましたが、何がおかしいか当時は説明できませんでした。でも、20年のプログラマ経験から、今なら分かる、「間違った仮定」があります。 1.「私たちは何をつくっているか分かっている」 2.「私たちは何が欲しいか分かっている」 ソフトウェアを作ってみるまで「それでOKだ!」と言っていても、できてみたら「あー、なんか違ったわ」ってなることありますよね。 3.「シチュエーションは常に変わる」 戦略としては「保守的になる」とか「ダチョウ的になる(状況全部無視!)」とかは簡単だけど・・・。20年前はなんとかソフトウェアを作るのが目的だった。コンピュータやソフトウェアやネットワークは高価で絶対失敗できない状況だった。今は、「素晴らしいソフトウェア」を作るのがゴールですよね。でもどうやって作ればいいんだろう? 今はソフトウェアの生産性も上がりました。いいツールもいい言語もあるし・・・Rubyとかね。(会場拍手) 私たちはいろんな素晴らしいツールを使うことができるので、能力以上のことができる。今はエンジニアが喜びを持ってプログラミングができる。ここはプログラマの天国ですね。 でも・・・、ここは誰がメンテナンスするんだろう?この世界でGCしている人たち(GCの話は笹田さんのセッションがあるので私は話しませんよ)がいて、世界の平和を守っている。コミッタの人、挙手して。この人達がつくっています。本を書いている人も・・・。みなさんありがとう。 みなさんここにぜひここに来て下さい。みなさんがプログラマなら、ぜひプログラムを書いて欲しい。このFantasy land を守る仕事を担って欲しい。CRubyの開発とかね。 世界を変えましょう。私たちは世界を変える力を持っていると信じています。どうもありがとう。(会場から大きな拍手)


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