2009-12-30 [長年日記]
_ [comic] 群青学舎
今年最終盤にして今年最高のヒットかもしれないこの漫画のことを書かずに年は越せない。
macchaさんのblogでみつけたこの作品、短編集の全4巻。
どの話もストーリーとキャラクターが魅力的。
心情も背景も丁寧に描き込んであってきれいです。
私のお薦めは1巻2話目の「とりこの姫」。
話もいいですし、海外カフェ好きにこの描写はたまりません。
自分もカフェにいて、カップからあがる湯気の向こうに舞台を見ているような。
また、話と話のあいだに後日談が挟まってたりするのですが、
そのトーンをつかわない線画もいいです。
どの話もおもしろいですが、特に印象に残ったのは
「アルベルティーナ」「彼の音楽」「薄明」「雪降り積もる」「本日はお日柄も良く」「ピンクチョコレート」。
面白い話を読みたい、ていねいに描き込まれた絵を見たい、
ちょっと懐かしいようなファンタジーな世界を味わいたい、そんな方にオススメ。
あと、装丁も素晴らしいので買ったらぜひカバーを外してみてください。
懐かしい小説本の雰囲気です。
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真夜中の色彩