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いがいが日記


2012-11-11 [長年日記]

_ RubyConf2012へ行ってきた

前の日記にも書いたように、RubyConfでDenverへ行ってきました。今年は日本勢のRuby2.0の発表が印象的。笹田さんの資料松田さんの資料はお勧め。松田さんの資料はRubyユーザーに大変実用的。笹田さんの資料はすごく丁寧にVMの中身が解説されている。私は細部はじぇんじぇん分からないけど、それでもかなり楽しい。matzさんがmRubyを作るときにMethodDispatchはRubyではコスト高い部分なの考慮したと言っていたので、チューニングの効果が高いところなんだろう。あと、Ruby2.0から(収まる範囲で)Floatも(64bit環境では)直値になるそうだ。(いままでもFixnumは直値、ほかは別の場所にあるオブジェクトデータを参照。)資料を見ると64bitの中でなにやら不思議なRotateをしている。咳さんが「なるほどおもしろいね。2bitだけ見ればいいんだ。」と会場で言っていたのをヒントに資料を読み解くと、Flonumの場合は最後の2ビットが10になる(判別できる)ようにRotateしているようだ。そして直値になったのでGC不要。いろんな高速化をしていることが資料から伝わってきます。すごい。

あ、笹田さんの資料を読みいってて全然RubyConf日記書けてない。日本勢以外は今年もGILの話があちこちで出てきた印象。みんなJRuby使っているのかな?うらべさんか笹田さんかが「Cは言っても昔の技術だから、時代にあわせて並列実行に強い言語で実装されたRubyがそのうち出てくるのかもね」と言っていて(変に解釈してるかも)、なるほどなーと思ったのでした。

英語は今年もきつかった。旅行中の会話ではそれほど困らないのだけど、セッションは壊滅的。会話だと聞き返せるけど、セッションは一方通行でしかも速い。来年またリベンジだ。

今年は日本人で発表している人がたくさんいた。本発表以外でも同僚の鳥井さんがLTで俳句と句会の魅力を語っていたし、hsbtさんがtDiaryがRubyに与えている良い影響を高らかに宣伝していて誇らしかった。来年は発表できるように1年がんばろう。むしろまだ発表できていないRuby会議で発表できるようにがんばろう。

Denverは良いところでした。ニューオリンズはお店(特に食べ物屋)での応対にあまり良い印象がなかったのだけど、Denverの店員さんは優しくて楽しそうに仕事している人が多かった。あと、街の中に唐突に卓球台があったり。(そこではないけど、井上さんとバーで卓球できた!)気候も街の大きさも北海道みたいな感じで親近感。帰りの乗り換え地であるSeattleでは飛行機が8時間遅れになって困ったけど、街を観光できたし、空港に戻ってきたらSeattleに帰ってきたタコヤキ仮面とエビちゃんがゲートで待っててくれたし(すごくうれしかった!一緒に写真撮ればよかった!)、成田に深夜着だったけどANAがそつなく対応してくれて新宿までバスワープからの京王線終電に間に合ったし、今年も楽しいRubyConfでした。同行したmrknさんとr7kamuraさんともたくさんお話できて良い旅でした。来年はMiami!ビーチ!みなさんMiamiまでぜひ一緒に行きましょう!

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