2008-02-13 強風の1日 [長年日記]
_ デブサミ2008
今年はJoelさんが来日!
Joelさんの新本(青木靖さん訳)が
先行発売+10%OFF+サイン付きだったのですかさず購入!
Joelさんの話もとても面白かったのですが、
#あのプレゼンは彼にしかできない内容、構成だろう。
#ジェラシー感じるくらい素晴らしい笑いの取り方。
#同時通訳のハンデまるで感じさせず。
私のベストセッションは関 将俊さんの講演。
すごく良い気づきがたくさんありました。
「プロジェクトの成果物はソフトウェアとチームのプロセス、チームそのもの」
にしびれました。
以下、メモから。
■Joel On Developper's Summit
・人を幸せにする
自分がコントロール件を失った場合にストレスを感じる。
書籍:「学習性無力感」鬱病の1つの原因に無力感がある
「社会へ何も貢献してないのではないか?」という不安から何もできなくなる。
簡単な作業を繰り返すことで社会への貢献を実感させる治療法。
→ソフトウェアの場合は?
ユーザーに主導権を与える
例:Amazonのサイトは全ての情報を表示し、
好きな順番で配送先や数を変更できる。
JavaScriptで洗濯した瞬間に表示が変わるのはいい。
1秒でも長い。
瞬時に変わることでユーザーは主導権を持っていると感じる。
・感情について(ネタ)
あるRUV車で使われたセキュリティ(安全性)を高める工夫。
角が丸くて、高いところにいて、カップホルダーがあることが重要!
なぜなら人はママに抱かれて、暖かい飲み物があったときは安心を感じたものだ。
だから、 WindowsXPはウィンドウのエッジを丸くしてセキュリティを高めてるんだ!(会場爆笑)
・誤帰属
「○○○の原因が△△△にある」と思ったが、
実際の原因は別にあること。
初デートで珈琲を飲みにいった。
珈琲は心拍数が上がる効果がある。
女性「私、なんかドキドキしてる!」
これが誤帰属だ。
・プレゼン
笑いをとる
みんなが好きな音楽を聴かせる
→誤帰属の結果、みんなが幸せな気分になる。
■青木峰郎さんのふつうのRuby講座
Rubyっぽいコードの書き方。
50分間で随分いろいろと勉強になってお得でした。
・Rubyのpublic/protected/privateはC++/Javaのpublic/protected/privateとは違う。
C++/Javaはクラス単位で考える。
Rubyはオブジェクト単位で考える。
・inspectはデバッグ用、to_sは本番コード用
あとで資料読む。
■咳さんのAgileとテストの話
チームのプロセスも成果物だ。
開発者がテストすることによって、テストによって守られている実感を。
「バグが今日みつかってよかった」という気持ちの変化。
攻めたい部分のテストが自然と増えていく。
→顧客の興味あるところ、コードの弱いところ。
毎日のテストでレート(重要度)を見直す。
Agileのメリットは良い製品を適切な時期にリリースできる。
変化を許容するというよりも、変化が仕事になる。
変化がないと仕事がない(笑)。
顧客も変更をぎりぎりまで言えるメリットが。
ただし、それがコストに跳ね返るので顧客も考える。
■トヨタ生産方式パネルディスカッション
やわらかいうち(変更可能なうち)はとことん考えて繰り返す。
生産が始まってからは変更できないので、変更ないようにする。
↑とか元トヨタの中の人の話がとても面白かった。