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いがいが日記


2009-08-31 [長年日記]

_ [kosenconf] 「銅の透過色は何色?」高専カンファレンスin東北の化学実験

(続き)今回の高専カンファレンスはここからがすごかった。 全発表が終わり移動を開始した参加者一同。 移動した先は化学実験室。 仕込み中の先生もいます。 はしっこにスクリーンが置いてあって講義開始。すごい! 「金の透過色は何色でしょう?」 という問いが出され、考える(元)学生一同。 金は黄色っぽい反射光+自由電子による散乱による金属光沢があります。 (金属光沢は純度の高いSi(半導体)でもキラキラして見えるよね。) なので、透過すると黄色の補色の青っぽい色が見えるとのこと。なるほど! 入射する白色光 - 反射してなくなる黄色 = 透過光青色 ってわけですね。 ちなみに、金を直径100nmオーダーのコロイドにすると赤っぽく見えます。 これは自由電子の運動によるプラズモンなんとかだそうです。 いや、ちゃんと説明しくれたのですが覚えられませんでした。(笑) 光の波長オーダーの大きさになると、新しい吸収スペクトルができてくるそうです。 新しい順位ですか?と後で聞いてみたら、 「フェルミ順位と言っていいのかどうか・・・」ってことでした。 機会があればもっと詳しい話を聞いてみたいです。 「では、実際に試してみましょう!」 ということで実験開始です。 予算の都合で金ではなくて銅メッキをペットボトルに施します。 今流行の白い粉(ウソ)をペットボトルにいれます。 つづきましてこれに銅を含む溶液を先生がいれてくれます。 しゃかしゃかしゃかしゃかふります。 だんだん壁面が銅の色へ。 10分ほどすると立派な(見た目)銅製のペットボトルの完成です! これはすごい! では、透過光を見てみると・・・緑! 赤とか橙色の補色である緑色が見えるわけですね。 高専の電気科だとエネルギー順位とかフェルミ順位は3 or 4年生で習うと思うのですが、 これを実際に実験で確かめられると理解がさらに深まりますね。 こんな学科をまたいだ実験ができるとこにも高専カンファレンスの良さがあるのね。 もう1つはルミノール反応の実演。 刑事ドラマとかで出てくるやつですね。 こちらは先生が実演してくれました。 反応の光り具合が悪かったようで、 原因究明が後にtwitter上で行われてるのがおもしろかったです。(笑) ということで、とてもとても楽しい時間を過ごすことができました。 予備実験(準備)も大変だったと思います。 もともとは小学生向けの化学教室向けの実験だそうですが、 大きなお友達のみなさんも大満足の楽しい時間でした。(^^) (写真の一部はyukinobuさん提供。あざーす!)

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