2021-09-11 [長年日記]
_ RubyKaigi2021日記
今年は三重開催の予定だったがオンライン開催となった。サイトはカニさんデザインで、ハンバーガーがメインキャラクター?だったのでハンバーガーミームが多かったのはオンラインの中で交流感を楽しめてよかった。tweetした結果、ナンはハンバーガーではないが、バインミーはハンバーガーとの反響だった。
https://twitter.com/igaiga555/status/1435811469900222469 https://twitter.com/igaiga555/status/1436534772608602112
今年はインパクトが強い発表が多かった印象。JITはk0kubunさんのMJITがついにRailsでも数%高速化したというニュースがRubyKaigi前に流れていたが、YJITが10%程パフォーマンスを向上させた上に実戦投入もしていて、開発者も多く参加している体制を組んでいて本気度を感じた。TruffleRubyチームも加わってデータの持ち方なども議論されていて、そこが高速化するかもポイントなのかと学びになった。
ユーザー体験では型関連がRuby3.0で入ったあとに進化を遂げていて、mameさんの基調講演ではVSCodeで型推論コメントやメソッド補完、ko1さんの講演でdebug gemが動いていたりと一気に進化していた。Language Server Protocolとあいまって進化の速度が速いなと感じた。
はすみさんのキーボード上でmruby/Cを自動コンパイルする仕組みはマイコン上で手軽にmrubyコードを動かせる環境としても魅力的だし、キーボードはPCとの接続性もいいので便利な道具ができていた。mrknさんのChartyは前に秒速さんがRubyConf台湾で話していたが、さらに進化していたようでグラフを書くRubyコードをかんたんに書けることで、Jupyter Notebookと組み合わせて便利に使えるデモは興味深かった。
しおいさんのプロトコル自作にima1zumiさんのエンコーディング自作、うづらさんのバイナリ組み立てにosyoさんのAST黒魔術など、作ってみた系は昔のRuby会議を思い出して楽しい気持ちになった。
うなすけさんのRactorでQUICサーバつくってみたはうなすけさんの成長を見せつける講演で感無量だった。すごい。tagomorisさんのRactorでRackサーバー動かした話もなるほどこうなるのかと学びだった。
オンライン配信はたいへんだったと思うがsorahさんの自作アプリがもりもり配信してくれた。ほかのスタッフのみなさんもありがとうございました!来年どうなるかの発表はなかったので、世界が平和になることを祈っている。