2005-07-15 雷は登る?落ちる? [長年日記]
_ 雷は登る?落ちる?
引っ越しで本を整理していたら「高電圧工学」の本が出てきました。
この本には私の高専時代の授業で最も印象深い知識の1つ、
「雷は落ちているのではなく、登っている。」の説明が記述されています。
最初に、本から要約して簡単に雷の説明を。
雲(負電荷に帯電することが多いらしい。)と地面間の放電が雷です。
放電は以下の手順で起こります。
まず、雲から下に向かって約50m放電します。この間、約1μ秒。
このまま地面まで一気に放電せずに、小休止。この間、約50μ秒。
次は約100m放電し、また小休止、、、とこれを繰り返して地面まで到達します。
到達した瞬間、地面から雲へ向かって一気に大きな電流が流れます。(主放電と呼ぶ。)
主放電は地面から雲まで約40μ秒。光速の数分の一の速度だそうです。
主放電の際に大きな発光と爆音を伴います。
ということで、この本は以下のように書いてあります。
「我々が目にするイナズマは、主放電であるとすれば雷光は登っている。
落ちているように見えるのは目の錯覚とされている。」
錯覚だと言い切りましたよ。
ここでツッコミ。
「電流の向き」と「電子の運動する方向」は真逆です。
電子は負電荷を持っているので、仮想的な考え方の「電流」とは逆なのです。
ということは、雷光が電子によるものであれば、
電流は登ってるけど電子は落ちている、つまり雷はやっぱり落ちているのでは?
雲が負電荷に帯電しているのであれば、
雲から地面へ電子が大移動するのに矛盾はありません。
ただ、雷光が電子ではなくて、絶縁破壊された箇所から放出されていれば、
「地面側から絶縁破壊され登っている」説も矛盾なく説明できそうです。
#ただ、負に帯電した雲に向かって電子が流れるのが考えづらいので、
#電子以外のものがどうやって絶縁破壊しているのかの説明が欲しい。
実際のところどうなんでしょう?
主放電のコマ送りの写真があればいいのですが、そんなものあるのかなぁ。
主放電の前までの段階的放電はイメージコンバータカメラというものを
使って放電実験施設で写真が撮れるそうです。
でも主放電を撮影するにはさらに1桁高い時間分解能が必要ですね。
これは、ここ10年ほどの私の中の謎の1つです。
以下は余談ですが、群馬は雷が多い地方です。
高専時代は落雷で停電があると電力会社から学校に連絡があるらしく、
「今のはY-ΔのΔ欠線だって。教科書に載ってるのがホントにあるんだな〜。」
とか教官から教えてもらったものです。
ちなみに、私はコンピュータに携わる仕事に就きながら、
雷大好きという不謹慎な偏愛を持っています。(笑)
夕立のときの空と雲と雷が好きです。
参考文献:高電圧工学 著:河野照哉 ISBN:425422544X
_ くじびき
不動産屋さんが入っている大型スーパーでくじ引きをやっている。
契約したらたくさんくじ引き券をもらったので行ってきた。
75回もがらがらと回し、結構疲れた。
そのかわり、660円(はずれは10円)とゼリーを7個と道産ワインを2本もらった。
1等は北海道旅行ペア。
やる前は「んー、当たってもなぁ。。。」と思ってたけど、
75回も回したのにまったくかすりもしなかったらちょっと悔しかった。(笑)
夕立のときの、気圧の変化する感じと、あの冷たい空気の流れ込んでくる涼しさが好き。<br>北海道にはそれがないんだよね。
そうなんですよ!<br>北海道にはないんですよね。<br>それが今回の移住の原因の1つになっているのは間違いありません。(笑)<br>でも先週末にかなりひどい落雷がありまして、<br>雷好きな私ですが7年ぶりの雷雨はめちゃめちゃ怖かったです。(^^;)<br>いやー、すごい迫力だった。。。<br>まず最初にコンピュータのコンセントを抜きました。(^^ゞ
> 移住の原因<br>そういう気持ち、わかります。やっぱり懐かしい気持ち、ありますねー。夏のじとじとした暑さも、出張で東京にいったりすると、あーこれが夏だよなーと感じます。<br>ただ僕の場合、それと同じくらい、北海道の6月の快適さが住み着いた要因になってしまっているのですけど。特に大学時代を道東で過ごしたのが大きいかな。
飛行機降りたときの「むわっ」っていう熱気に、「これこれ!」ってわくわくしたりしました。<br>でも人間はどこまで行ってもないものねだりなので、<br>来年くらいからは北海道の夏が恋しくなって仕方ないのだと思います。(^^;)