2008-01-08 [長年日記]
_ [book] 小説・秒速5センチメートル
前にもちょっと書きましたが、新海誠さんの同名アニメーションの小説化です。
風景や心情描写が素晴らしいです。
前にもDVD冊子なんかには短い文が載っていたりして、
すごくいい文だなぁと思っていたのですが、
この小説も期待を裏切らないできばえでした。
特に第1話は絵コンテのかわりというか叩き台としてこの小説があったらしく、
非常に描写が細かくて素晴らしいです。
私は個人的に第2話が、というより澄田花苗さんがすごく好きなのですが、(笑)
澄田さんのエピソードがさらりと加えられていたりしてちょっとうれしくなりました。
おそらく、新海さんはこの小説に書いてある心情を映像で伝えたかったのだと思いますが、
#そんなことが後書きにも書いてあったかも
やはり心情に関しては文の方がよく伝わりますね。
映像作品と小説とで同じ内容なのに受け取り方が随分と違うものだなぁと思いました。
特に大きな違いは小説版は第1話で出てくる手紙の内容が書いてあることです。
映画でもこのエピソードいれればよかったのになぁ。
新海さんの意図も聞いてみたいですね。
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2話が一番好きに++。<br>更に、花苗ちゃんが〜にも++(笑)<br><br>逆に3話が映画よりもかなり濃く書かれてて、ダ・ヴィンチ<br>連載時から「これは好き嫌い分かれるだろうな」と思ってた<br>のですが、いがさんはどうですか?<br>私は、ああ言う感じなのは苦手な方です。
私は映画版だと水野さんがあまりに唐突にでてくるので、<br>小説版の方がすんなりきますね。<br>逆に映画版の第3話が苦手です。<br>あと、小説はやっぱり最初に書かれた第1話が一番良い出来だと思います。<br>各話ごとに誰視点で書くかを変えてて、<br>書きやすい人称が第1話なこともあるかもですが。