2004-07-04 [長年日記]
_ P252is
回収騒ぎが起きてますが、これすごくほすぃ。
でも2xx系は通信速度9.6kbpsしかでないからうーん、と思ってら
25xは5xxと同じ28kbpsでるらしい。それならGoだ。
携帯に求めるものは
*デザイン
*通信速度
*30万画素デジカメ
なので、P252isのFOMA版が出れば完璧。
あとはPOBOX(SONYの予測変換が一番使いやすい気がする。ジョグダイヤルとの組み合わせが秀逸。)
があれば言うことないのだけど、
SONYはFOMA出さないみたいだし、
ジョグダイヤルやめちゃったしでもう一声。
でも買い換えは来年。(^^ゞ
_ [science] 空の青さに関する一考察
「ねぇ、なんで夕焼けはあんなに赤くなるの?」
幼き日の彼女の質問は手を引いていた幼き日の私に答えられるわけもなく、
それは私の宿題になった。
中学校に入れば分かるようになるだろう。
それほど難しい問題とは考えもしなかった。
しかし中学でも、高校でもそんな話はでてこない。
大学で物理を専攻したのは深層にその疑問が残っていたからなのかもしれない。
大学を卒業するころには答えを組み立てる材料は揃っていた。
でも幼き日の疑問は既に深い眠りについていたらしく、
目覚めたのは私が大学院も卒業する頃だった。
それは唐突にやってきて、私は1週間かかって答えを導きだした。
そう、1週間もかかったのだ。
それでも分からないところはまだある。
でも大雑把にはこんな感じだ。
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100年以上前に同じような疑問を持った人がいたらしい。
レイリーさんだ。レイリー卿と書かれているから貴族なのだろう。
レイリーさんは光は空気中で水に散乱(簡単にいえばはねかえることだ)される場合、
波長が短いほど強く散乱されることを明らかにした。
光の波長は赤い光で700nmくらい、青い光で400nmくらい。
水分子の大きさは1nmくらいだろうから、それよりは随分と長い距離を走る間に1回うねるのだ。
波長が短い方が跳ね返りやすいから、空は青いのだ。
光がくる方向は昼間なら太陽だ。
でも太陽がないところも明るい青空が広がっている。
青い光が空気中の水で散乱されて私たちのところへ届いているのだ。
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夕方の光は昼間よりも長い距離を走って私たちのところへ。
(リンゴを地球だとしたら赤い皮が空気だ。
皮の内側に立っている私たちのところへ届く光は、
リンゴの中心へ向かって走ってくる昼間より
皮をかすめるように飛んでくる夕方の方が長い距離を走るだろう。)
光君は水さんと出会う確率が増えて、どんどん散乱される。
いろんな色の光が一緒に走ってきてのに、
波長の短い紫、青、緑の光がどんどん散乱されて、
最後に残るのは散乱されにくい赤い光。
夕方に私たちのところまで走ってこれるのは波長の長い赤い光なのだ。
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「ねぇ、なんで夕焼けはあんなに赤くなるの?」
あのときと同じ黄昏時に私は娘の手を引いて歩く。
私は30年ぶりに聞いたその質問の答えを、
まだ4歳の彼女に分かるようにできるだけ簡単に話してあげた。
やっぱり親子は似るもんなんだなと思った。
_ あとがき
書いていて思ったんですが、
人間って数十nm違う光の波長を色で感じることができるのですよね。
ものすごい精度だ。
#実際には波長ではなくて、光のエネルギーを感知してるんだろな。
#光のエネルギーは波長によって決まっていて、波長に反比例します。
あと、女の子に
「なんで夕焼けはこんなに赤いのかなぁ」
とか言われたら
「いや、レイリー散乱だよ。散乱強度は波長の-4乗に比例するから、、、」
なんて答えないようにくれぐれもお願いします。(笑)
残った疑問はなんで空は青で紫じゃないのかってことです。
紫の方が波長が短いのでより多く散乱されます。
それはちょうど空気の層厚が紫は散乱されすぎて届かず、
青がぴったり届く距離なのではないかなと思ってます。
人間の目の感度の波長依存性もあるかな?
レイリー散乱以外の散乱も考えないとダメかもしれませんが、
大雑把な色の議論だったらレイリー散乱だけで十分だと思うのです。