2012-03-18 [長年日記]
_ NICT 時の甲子園 x 高専カンファレンス合同イベント
情報通信研究機構(NICT)の佐々木さんからご相談を受けました。
時の甲子園イベントの入賞者である高専現役生が東京の授賞式にくるタイミングで、
歓迎のイベントを何かできないかとのこと。
1時間ほど2人でスタバで議論して、
「歓迎」をメインにした高専カンファレンスがいいんじゃないかという結論になり、
少人数で交流できる高専カンファレンスが3/10に開催されました。
OBは6人、(島田元航空高専校長含む)
学生さんは北九州、香川、新居浜の3校から12人。
引率の先生方もきてくださいました。
最初に学生さんに発表してもらいましたが、
入賞者のみなさんだけあってものすごくハイレベル。
旋盤などの工作機械を駆使してハードウェアを作ってるだけでなく、
「量産できるように市販品よりコストダウンさせました!」
「上映するムービーも自分たちで作ってみました!」
と多彩な才能をいかんなく発揮する若者たちはすごかったです。
私は「セシウムレーザーつかって、1秒正確に測れる時計作っちゃいました」
がツボでした。
(※1秒の定義はセシウム原子の準位遷移時に出る光の周期の9192631770倍でした。
今調べたら、現在は
「0K(ケルビン)における静止したセシウム原子の時計」
っていうすごい定義になってます。
0Kにできないのに定義に使うという前のめり感がすごい。)
新居浜はbtoさん、北九州はhmskさんの母校なのでお声かけしたところ、
hmskさんが在学時代お世話になったという恩師の先生がいらっしゃっていて
照れながら挨拶するhmskさんという珍しい絵を見ることができました。:)
時間がなくて、おっさん組はbtoさんが発表しただけでしたが、
社会人の自由さ気楽さ楽しさが伝わるナイスプレゼンだったので良しとします。
このイベントで現役生のみなさんが何か感じていてくれたら嬉しいですね。
会場のpixivさんのオフィスが素敵だったので、それだけで既に目標は達せられそうです。
休日にも関わらず提供していただきありがとうございました。
ところで、今回の高専カンファレンスは
「多忙な毎日の中でも開催できるカンファレンス」
が裏テーマで、スタッフのjune29さんと私は1人24時間を準備時間として見積もって、
その範囲で開催できるように設計を行いました。
実際には最初に2人で4時間ほどのミーティング&作業時間をとり、
それ以外は各自こまごました作業を行ってはMLで報告と相談を繰り返して、
当日が8時間、全てあわせてだいたい24時間で収まりました。
今回は目的が歓迎だったことで少人数を前提にして最初から設計しました。
これくらいの規模であれば、24時間で準備できることが分かったので、
こういった小さな集まりをまた機会にあわせて開催できたらいいなと思います。
さて、お昼を一緒に食べて現役生が帰ったあとに、
おっさん組はたくさんの意見に対する実装が難航していた定款つくりと、
過去開催の発表のビデオを見ながら本人に解説してもらうという
リマスタリング企画をやってそれらもいろいろ面白かったので書きたいのですが、
そちらはまた別の機会に・・・。
最後に、NICTの佐々木さん、たのしい提案をありがとうございました。
私も現役生のがんばりをみて励まされました。:)
追記:
NICTさんは日本で時刻に関するお仕事をされている機関です。
先の東日本大震災では日本に2つしかない
電波時計用の電波を飛ばしている施設が原発事故による立ち入り禁止区域に。
復旧させるために、
防護服を着て限定された時間の中で現地で作業を行ったそうです。
NICTの方に聞いたエピソードの紹介でした。