2009-02-02 [長年日記]
_ プランニングポーカーをやってみた
"The art of agile development" が2月に発売になる監訳のfkino先生と、
「アジャイルな見積りと計画づくり」が1月に発売になった翻訳のyattom先生を
弊社にお迎えして講演会。
ぜひ話を聞きたいと社内でわがままを言ってたら実現した。
言ってみるものである。(^^ゞ
お二人の話は大変勉強になったので、
デブサミで登壇されるお二人のセッションはオススメです!
講演後にワールドカフェをやったのですが、
そこでもわがままを言ってプランニングポーカーをやらせてもらった。
プラポについては見積り本の最終章に小説仕立てで説明が載っていて、
一度試してみたいと思っていた。
みんなで数字の書いてあるポーカーを手に、一斉に見積りの数字を出す。
それなりに差が出るので、
一番大きい人と一番小さい人の意見を聞くなどして検討していく。
意見を踏まえて再見積りしたカードをまた一斉に出し、これを繰り返す。
全員が見積り数値にコミットメントできる値が出たらそれをチームの見積りとする。
やって分かったのは、
この作業を通じてタスクの内容を全員が具体的に考えるようになることだ。
具体的な内容を決めないと見積りに差が出るので一致できない。
どのレベルで仕上げるのか、どういう人がやるのか、
そういった確認が自然と出てくる。
また、タスクを実行するにあたり事前にどこまでできているのかも確認するようになった。
今回は「ショートケーキの作り方」を見積りしてみたのだが、
例えば「粉を混ぜてふるいにかける」タスクに関しては
・混ぜる粉は既に計量してあるのか?
・粉はどれくらいの量なのか?
・何回ふるうのか?
・ふるう道具は?
という会話がメンバから自然に出てきた。
まとめると、以下の点がプラポのメリットだと思う。
・みんなが当事者意識を持って見積りをできる
・タスクのあいまいな部分を具体化するために自然に考える
・タスクの漏れが発見されやすい
・コミットメントを通じて意識統一ができる
わずか15分で説明してタスクを洗い出してプラポしてと駆け足だったが、
それでもこれだけの効果があることに気づけた。
機会があれば仕事でもやってみたいところだ。