2009-05-09 [長年日記]
_ [book] 日本語の作文技術
いろんな方が薦めていたので読み始めたものの、
1年ほどかかってようやく読了した。
(最近、忘却力がとみに強化されているので、
1ヶ月ほど経ったら最初から読み直し、、、を繰り返し)
「読む側にとって分かりやすい文を書くにはどうすればいいか」の本。
小説や芸術のための文ではなくて、人に伝えるための文の書き方。
・長い修飾語は前に、短い修飾語は後に
・重要でない読点はうつべきでない
・「いま」と「今」など、漢字を開くか開かないかは文に依存し、統一すべきではない
など、原則にまとめているのがいい。
また、英語と日本語の比較の考察が興味深い。
・日本語は述語が強い文法、英語は主語が強い文法
これはかなり勉強になった。
翻訳するときはこれを頭の片隅に置いておくといいんじゃないかな。
英語の文を読んでると最初に主語がやってくるので
そのまま日本語にすると英語っぽい文になっちゃうけど、
両者の違いを意識すると自然な翻訳になるんじゃないかという仮説。(まだ試してない)
さて、この本を読んで私の書く文が変わったか?と聞かれると、
たぶん変わってないと思う。
ただし、自分の書く文に自身が持てたし、
「この本に書いてあったから○○だ。」というよりどころができた。
自然言語はこのよりどころを作るのが難しい。
筆者さん(新聞記者)は2つの解法、
・名文(悪文)の引用
・自然かどうかの考察
で乗り切っているので、やっぱりそれしかないんだろな。
9784022608086
この本いいですよね。<br>今、部下に読ませてますが、割とためになっているみたい。
>やまさきさん<br>こういう話はプロの文章書きの人じゃないと書けないですし、<br>そういうプロの人に教えてもらえると思えばとても良い機会にあにりますよね。<br>それでも「この感覚はわからんなー、うーん。」って場所もいくつかありますが。(^^ゞ<br>まぁ全部分かるようなら私もプロと同じレベルってことだし、それはおこがましいか。
昨日の通勤電車で読んでいた本の中にこの本の紹介があって、ちょうど読んでみたいと思ってたところでした〜\(゜□゜)/<br>もっと読んでみたくなりました〜(≧▽≦)<br>>人に伝えるための文の書き方。<br>私も今、これをすごくなんとかしたくて、<br>芦屋広太さんのエンジニアのための「文章術再入門講座」<br>という本を読んでおべんきょ中です。<br>身につくのはいつだろう。。。
みなさん薦めているので、定番化している本みたいです。<br>そんな10年以上も読み継がれる本を書けるのはすごいですよねぇ。<br>「文章術再入門講座」の感想も待ってます!(^^)