2010-03-27 [長年日記]
_ [book] 情熱プログラマー
この本は、偉大なプログラマでありSax奏者でもあるChad Fowlerが
あなたに向けて書いている、あなたを応援する本だ。
もちろん、私たち全員のことをChadさんが知っているわけではないのだけど、
読んでいるとChadさんが熱く真剣に真摯に話しかけてくれてるように感じる。
自分のキャリアを築くその具体的な施策、
そもそもそのキャリアを築くのはなんのためか、
プログラマの幸せとは何か。
"My Job Went To India"の改訂版なのだが、別の本だと思った方がいい。
受ける印象、熱さが違う。
(ところで主監訳者の方とは面識がないのだけど、 巻末のレビュアーは全員知ってる人だった。)
全53のトピックの中で1つだけ選ぶと「昨日よりよく」が好き。
遠い目標に向かうと結果が見えてこなくて心が折れそうになる。
毎日、目標に近づけたかではなくて、
今日は目標に向かって昨日より努力できたかが大事。
特に私は転職前なので、この本にとても励まされた。
今年のRuby会議でChadさんは来日予定なので、
そこでできたら話しかけてお礼を直接言いたい。
最後に、日本語版書き下ろしの前書きから好きなこのフレーズを引用する。
「PassionateProgrammerというタイトルは、牽引、決断、技巧の追求、創造性、
熱意、できる限り最上でありたいという欲求、といったことを示唆している。
情熱とは君のクリエイティブなエネルギーの一番の源だ。」
9784274067938